冬の厚手シャツといえばネルかコーデュロイ素材ですが、その中でもトラッドな使い方のできるシャツが、ナイジェル・ケーボンとラルフローレンから登場しています。着こなしの汎用性も高いニットのインナーとしてだけでなく、春先にはアウター代わりとなるシャツです。
トラッド派におすすめは、士官シャツベースのネル
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ネルシャツはリラックスした雰囲気が魅力です。ただ大人の装いが求められる場合には、カジュアル感が強過ぎます。数あるネルシャツの中でもアメカジとは違うトラッドな着こなしができるのが、ナイジェル・ケーボンから発売されたブリティッシュオフィサーズシャツです。こちらは、1940年代の英国陸軍士官シャツをモチーフにしたシリーズです。
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(画像=Alex Volot/Shutterstock.com)
2019年には「ブロックストライプ」という太めのストライプ柄が新しく登場しました。士官シャツがベースですが、太めのストライプ柄によりミリタリー色が抑えられ大人の品が漂うネルシャツといえるでしょう。ネルシャツのカジュアルな雰囲気が苦手な人でも取り入れやすいデザインです。コットンにウールを混紡した素材で、心地よさとぬくもりの双方の特徴をあわせ持ちます。
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(画像=Anastasiia Horova/Shutterstock.com)
寒い冬の間はコートやニットの下に、春が近づいてきたらニットやカットソーの上にアウター代わりに活用できるため、着回しも抜群です。コートやニットのインナーの場合は、襟元や裾から少しのぞく太いストライプの放つその存在感が、差し色ならぬ「差しストライプ」となるでしょう。
ラルフローレン定番のBDシャツの隠れ名品「細畝コーデュロイ」
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(画像=Anastasiia Horova/Shutterstock.com)
ラルフローレンにおいて定番となるボタンダウンシャツ。ボタンダウンシャツの中でも代表的な生地がオックスフォードと呼ばれる、丈夫で通気性にすぐれた生地です。他にも高級感のあるブロード、シワになりにくいツイルなどの生地でも多く展開しています。そして1990年代以降しばらく展開されずにいた細畝コーデュロイが2019年に復活しました。
コーデュロイも畝(うね:素材に施されている凸凹の幅)の太いものになるとカントリーな雰囲気になりがちですが、細畝のものだと上品な光沢をたたえつつ、ほどよいラフさを醸し出せるのが特徴です。サイズはクラシックフィット(細身)とスリムフィット(ゆったり目)の中間に位置するタイプを採用しているため、最もアウター使いとインナー使い双方に使いやすいモデルでしょう。
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(画像=Sezamnet/Shutterstock.com)
色はネイビーとグリーンといったアウターとして使いやすい2色の展開です。休日のカジュアルスタイルには、白いTシャツの上に羽織るだけでアウターとして格好良くきまります。ネイビーのシャツならトラッド王道アイテムの紺ブレのインナーとして上半身は同系色でまとめると、細畝コーデュロイの持つ上品な素材感が生きます。
この場合ボトムは、グレーのパンツをあわせるとビジネスシーンでも活用できるでしょう。グリーンのシャツならこげ茶やベージュの色合わせがおすすめです。トレンチコートやこげ茶のニット素材のベスト合わせならお仕事シーンに使え、休日でしたらチノパンのトップスにアウターとして羽織れば春先に使えます。
高級ダウンジャケットで有名なあのブランドの代名詞も実はシャツだった
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(画像=Sorbis/Shutterstock.com)
高級ダウンに欠かせないブランドの一つとなったウールリッチですが、かつてはオーバーフィットのシャツやウールジャケットが代名詞だったことはご存じでしょうか。アメカジの定番といえる赤と黒を使用した大きな格子柄の「バッファローチェック」はウールリッチ発祥の柄といわれています。これは狩りの際にハンター同士の誤射を防ぐために開発されました。
見た目の格好良さだけでない実用的な意味も込められた柄なのです。そんな老舗のシャツ、2020年はブランドの原点といえるバッファローチェックやウール素材を巧みに取り入れ現代のトレンドを融合させた展開となっています。着丈も長すぎずにまさにアウターとしての羽織にぴったりの暖かいシャツです。冬はインナーとして使い、春がきたら。厚手のアウターを脱いで暖かいシャツをアウターに活動しませんか。(提供:JPRIME)
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