「リオのカーニバル」は毎年イースター(復活祭)の40日前まで4日間にわたって街中で熱狂的な歌と踊りが繰り広げられます。セクシーな女性たちが踊るサンバパレードは、スタジアムの客席で観客として楽しむことも可能です。一方で街頭で無秩序に開催されているパレードに飛び込めば、そこではだれでも自由に踊ることができます。

リオデジャネイロには憧れのコパカバーナビーチをはじめ、さまざまな観光名所もあることも魅力の一つです。2月の寒い日本を飛び出し、南半球でバケーションを楽しむにはうってつけの旅の企画といえるでしょう。

サンバのリズムで情熱的なダンスを堪能、リオのカーニバル

リオ,カーニバル
(画像=CP DC Press/Shutterstock.com)

南米ブラジルのリオデジャネイロで行われるカーニバル(謝肉祭)は、リオのカーニバルとして世界的にも有名です。カーニバル自体は四旬節に入る前に行われるお祭りとして、ブラジル以外のカトリックの国々でも行われています。しかしリオデジャネイロで行われるカーニバルは、サンバのリズムに合わせて人々が熱狂的かつ情熱的に踊るので、他の国のカーニバルよりも知名度が高いのです。

メインは「サンボドロモ」と呼ばれるスタジアムでのコンテストです。2019年度は4日間にわたって14チームがパレードをしながらパフォーマンスを披露しました。カラフルでゴージャスな衣装をまとった何千人ものダンサーが、巨大な山車とともに激しいドラムのリズムに合わせて踊る様は圧巻の一言です。

前方の観客席に陣取ることができればダンサーたちの迫力のパレードを目の前で楽しむことができるでしょう。

4キロメートルにわたる白い砂浜、コパカバーナビーチ

サンバのリズムで踊り疲れたら、白い砂浜と青い海が素晴らしいコパカバーナのビーチで太陽の日差しを浴びてのんびりするのはいかがでしょうか。南半球に位置するブラジルは日本では寒さの厳しい2月前後が夏に当たるので、約4キロメートルにわたる白いコパカバーナの海岸線で海水浴も楽しむこともできます。

2013年にローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が同地を訪れた際には、信者ら300万人が集まってビーチを埋め尽くしたということもありました。

山から海にかけての景観は世界遺産、巨大なキリスト像も

美しい海岸線が目に楽しいコパカバーナビーチですが、実は世界遺産の一部でもあります。リオデジャネイロの「山と海の間のカリオカの景観」は2012年に世界遺産に登録されました。チジュカ国立公園の山々から大西洋の海岸にいたる一連の景観が評価されたそうです。登録の対象には、コルコバードのキリスト像が立つコルコバードの丘をはじめ、19世紀の初頭に作られた植物園やグアナバラ湾周辺の丘陵地帯、そしてコパカバーナの美しい海岸線が含まれています。

コルコバードのキリスト像は1931年に竣工され、高さ約40メートルとその巨大さが特徴です。キリスト教徒の多いブラジルにおけるキリスト教のシンボルともいえる像です。ちなみに登録名に含まれている「カリオカ」とは、リオデジャネイロに住む人たちやその街の出身者を指しています。

映画にも登場の奇岩、ポン・ヂ・アスーカル

リオデジャネイロのポン・ヂ・アスーカルも自然が生み出した絶景です。グアナバラ湾の半島から突き出た岩へはケーブルカーで移動することができます。ケーブルカーを舞台にしたアクションシーンはスパイ映画『007』シリーズの『ムーンレイカー』(1979年)にも登場しました。

美術館や植物園などインドアも楽しめる

アウトドアよりもインドアという人には美術館や植物園などもオススメです。緑に囲まれた現代美術館はサントスドゥモン空港の近くにあり絵画や彫刻など6,000点を超えるコレクションが集められています。

1808年にオープンした植物園は当初、海外からブラジルに持ち込まれた植物の若木や種を栽培する場所として作られました。今では植物学の重要な研究センターとしても利用されており、約6,500種の植物が栽培されています。ブラジル風バーベキューの「シュラスコ」や、国民酒ともいわれる「カシャッサ」を堪能するのもおすすめです。「アウトドア」「インドア」「サンバ」が楽しめるリオデジャネイロを満喫するバケーションはいかがでしょうか。(提供:JPRIME


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