「100万円作りたい」と思ったとき、あなたはどんな方法を選びますか?実は100万円ぐらいの額であれば、投資でお金を増やすより、コストカットでお金を貯めるほうが効率的です。今回は、投資とコストカットのメリット・デメリットを踏まえて100万円を作る賢い方法を解説します。

100万円を作る。このとき収入と支出のどちらにアプローチすべき?

100万円,増やすより減らすほうが簡単
(画像=kan_chana/Shutterstock.com)

お金を増やす方法は、大きく分けると「収入を上げる」「支出を下げる」の2つがあります。

・収入を上げる方法:昇給や副業、投資など
・支出を下げる方法:コストカットなど

今回は、上記のなかでも投資とコストカットに焦点をあてて解説します。100万円は、貯金や投資、節約を始める人が最初の目標としてかかげるのにちょうどいい金額です。人にもよりますが、努力をすれば100万円は数か月から1年で作ることも決して夢ではありません。

100万円を作るとき、投資よりコストカットが適している理由

投資で短期的に利益を上げようとすると、リスクの高い取引に手を出さざるを得ません。しかしリスクの高い投資は、同じだけ損をする可能性もあります。リターンに対する不確実性が高いのです。一方コストカットの場合、おおよそ自分でコントロールすることができます。特に固定費の削減については、一度見直しを行えば、その後は労力がかかりません。

また、一般的に投資は利益が出ると税金が差し引かれます。税率は20%(所得税15%、住民税5%)です。加えて2037年までは復興特別所得税2.1%が上乗せされるため、利益が出ても20.315%の税金が差し引かれます。しかしコストカットなら税金を気にする必要がありません。例えば投資では10万円利益を出しても20.315%の税金が引かれて7万9,685円しか手元に残らないのに対して、10万円のコストカットをすれば10万円が丸ごと手元に残るのです。

このように不確実性や税金についてじっくりと考察してみると、100万円を作りたいなら投資よりコストカットのほうがはるかに適しているといえるでしょう。

コストカットをするなら、まずは固定費の見直しを

コストカットに取り組むなら、まずは固定費を見直してみましょう。キャリア携帯から格安SIMに乗り換えたり加入している保険を見直したりするだけでも、毎月数万円はコストカットが期待でき、その分貯金できるようになります。またできれば3ヵ月分でも家計簿をつけてお金の流れを把握してみてください。そうすれば意外なところにお金を使っている事実に気づくはずです。問題に気づいたら、出費の多いと感じる項目に応じた対策を練りましょう。

・食費が多い場合:自炊を検討する
・カフェ代が多い場合:マイボトルを購入して代用する
・衝動買いが多い場合:通販サイトを見る時間を制限する

自分に合った方法でコストカットを実現できれば、100万円を作る目標は、おのずと近づいてくるでしょう。(提供:Wealth Road