I’m fine, thank you. And you? は最悪の答えだった!?

How are you?,土岐田健太
(画像=THE21オンライン)

英語を話す時「何から話せばいいかわからない」と悩みを抱える方は多くいます。それを解決するのは、ズバリHow are you? です。この問いに対して正しい受け答えができるようになれば、英会話は9割うまくいくといっても過言ではありません。

僕のHow are you? への関心は中学時代にさかのぼります。中学生の時、僕はHow are you? が一番苦手でした。日本語だと「元気ですか?」と聞くのはアントニオ猪木さんくらいのもので、そもそも「元気か」と聞かれても、中学生の大半は「ふつう」と答えるものです。僕もそんな中学時代を過ごし、I’m sick.(具合が悪いです)と答えてアメリカ人の先生を困らせていました。

上智大学時代、英語圏母語話者100人以上にインタビューをして、How are you? のリサーチをしました。典型的な日本人の受け答えの”I’m fine, thank you. And you?”はなんと「ロボットみたいでつまらない」「感じが悪い」と想像以上に評判が悪かったのです。

こうした問題を解決するために、僕は「日本人学習者」が誤解して学んでいる分野を「洗練」させ、「英語の現実」を伝える活動をしています。全国規模の映像授業や社会人対象講座を通して、「学校で教わる英語」と「社会で必要な英語」の橋渡しをしています。

活動の中でわかってきたことは、How are you? のようなシンプルな英語表現に隠された「英語の考え方」を身につけるだけで、一つの英語表現が「大きな武器」となるということです。今回はその代表的な例であるHow are you? を通して、実践的な英語力を大幅に高める方法をお伝えしていきます。