プットとは? 株価が下がるときでも儲けられるか?
一方、『プット』とは『売る権利』のことだ。またリンゴを例にとると、リンゴが今年の冬は下落すると判断した場合には、リンゴを100円で売る権利を買う。そして実際にリンゴが90円に下落した場合には、90円のリンゴを100円で売ることができる結果、1個当たり10円の利益が出る。1万円のリンゴを売る権利を買っていた場合には、1,000円の利益を出すことができるのだ。
株式に適用すると、相場が値下がりしそうなときは、株式を売る権利を購入しておくことで、値下がりした株式との価格差で利益を出すことができる。つまり、株式市場が下げ基調にある場合には、『売る権利』、すなわち『プット』の買いが増えると考えられる。
『コール』と『プット』は手放すことができる
なお、『コール』と『プット』は手放すことも可能だ。100円でリンゴを『買う権利』を購入し、リンゴが90円になるとした場合、権利購入代金は返ってこないが、『買う権利』を放棄することができる。『買う権利』をリンゴ1個当たり1円で購入していた場合、損益分岐点はリンゴ1個=101円。リンゴ1個当たりの価格が101円を下回った場合は利益が出ないため、権利を手放すという選択になる。その場合は、リンゴ1個当たり1円の損失が確定する。
『プット』も同様だ。100円でリンゴを『売る権利』を購入していた場合、リンゴが110円となった場合、『売る権利』を放棄できる。売る権利がリンゴ1個あたり1円であった場合、損益分岐点はリンゴ1個=99円。リンゴ1個当たりの価格が99円を上回った場合には、利益が出ないため、権利を手放すことになる。
株式相場の先高観・先安観
『コール』『プット』の買いと株式相場の先高観・先安観は、簡単に表すと以下のような関係になる。
-
コールの買いが増える=先高観がある。
- プットの買いが増える=先安感がある。
たとえば、「買う権利に資金流入」と聞けば、株式相場に先高観があると理解することになる。
(ZUU online)
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