非課税投資枠が年間40万円以内という制限のあるつみたてNISAは、毎月3万円程度の額で貯蓄代わりに始められる投資初心者向けの制度です。SBI証券では、投資初心者がどのような投資信託を選んだらよいかが分かる、サポートメニューが充実しています。

投資を始めるならつみたてNISAがおすすめ

積立NISA,SBI
(画像=PIXTA)

金融庁が2019年6月に出した報告書で、「公的年金だけでは老後資金が2000万円ほど不足する」と発表したことが大きな話題となりました。金融広報中央委員会が2019年に行った調査では、50代でも貯蓄額の中央値は約1000万円という結果が出ています。引退まで約20年を切った50代がこの額であることを踏まえても、老後までに2000万円を貯蓄するのは、ハードルが高いと考えられます。

そこで、検討すべきなのが資産運用、投資です。日本の投資人口を増やすべく、政府がさまざまな制度を整備してきた中の一つが、今回紹介する「つみたてNISA」です。つみたてNISAとは、金融庁が指定する投資信託に一定額を定期的に投資したときの売買益に対する税金(20.315%)が非課税となる制度です。

NISAとつみたてNISAは何が違うのか

投資の利益にかかる税金が非課税になるNISAには、一般NISAとつみたてNISAの2種類があります。両方の制度を同時に使うことはできないので、それぞれの特徴を把握して自分に合ったものを選びましょう。

・NISA

NISA口座は現在、2023年まで開設できることになっています。国内株式、海外株式、投資信託を年間120万円までの範囲で自由に売買できる制度で、日本に住む20歳以上であれば利用できます。NISAで購入した投資商品は5年以内に売却しないと非課税になりませんが、手続きを行うことで延長も可能です。

・つみたてNISA

つみたてNISAは、毎年40万円を上限とした少額の積立投資を支援するための非課税制度です。今のところは2037年までの制度とされ、2037年に購入した投資信託は20年後の2056年まで保有できます。金融庁が指定する181本の投資信託とETF(2020年4月17日時点)のうち、購入してから最長で20年後の売却時に得た利益までが非課税となります。

つみたてNISAを始める証券会社選びのポイント

つみたてNISAの口座は一度開設すると、年単位でしか変更することができないルールになっています。変更する際には、現在NISA口座を持っている金融機関からの「勘定廃止通知書」か「非課税口座廃止通知書」の取得が必要となり、一度でもNISA枠を使用した年は10月以降にならないと変更手続きができないという条件もあります。また、ほかの金融機関で買い付けた商品の移管ができないなど、細かいルールがあるため注意が必要です。

そのため、NISA口座を開く場合は事前にリサーチをして、自分に合う条件の金融機関を選ぶ必要があります。初心者がNISA口座を開設する際、有力な選択肢の一つとなるのがSBI証券です。

SBI証券なら日、週、月ごとで積み立てが可能

一般的な金融機関では月単位の積み立てが基本となりますが、SBI証券では日、週、月の3パターンから選ぶことができます。積立投資では、投資タイミングが細かくなるほど日々の値動きに影響されることなく、時間分散の効果を得ることができます。

ほかにも、NISA投資可能枠を残さず使い切るための「NISA枠ぎりぎり注文」というサービスもあります。NISA投資可能枠よりも積立金額が多くなるように設定することで、その年の最後の投資時には枠を使い切る、ぎりぎりの金額に自動的に変更して積立発注する仕組みです。

これを利用すれば、NISA投資可能枠を余らせることなく、また使い切るためにわざわざ積立設定金額を最終月だけ修正するという手間もなく、限度額40万円まできっちりと投資できます。

状況把握が簡単なつみたてNISA専用画面

SBI証券では、つみたてNISA投資可能枠の利用状況がひと目で分かるグラフを表示した専用画面が用意されています。「つみたて設定画面」では、1年間と1ヵ月間の最大注文回数を想定した金額が設定表示されるため、いくつかの投資信託を組み合わせた売買の設定もスムーズに行えます。投資信託ごとの金額を割り当てられるだけでなく、比率の設定もできるので海外系投資信託に8割、国内系投資信託に2割といった調整も簡単です。

また、「かんたん積立アプリ」を使うと、スマートフォンで簡単にチェックすることもできます。アプリ内の「積立スタイル診断」では、いくつかの質問に答えるだけで積極投資向きか、堅実投資向きか、積立スタイルを診断できます。比率が5段階で提案され、おすすめの投資信託の提案から金額配分までを表示してくれます。投資の勉強は一朝一夕というわけにはいきません。積み立てしながら勉強したいというときにも、こうしたサービスはありがたいでしょう。

160本の投資信託から選んで購入できる

金融庁が指定するインデックス投資信託156本とアクティブ投資信託18本、ETF7本の計181本のうち、SBI証券のつみたてNISAでは160本を購入できます(2020年4月17日時点)。しかし、つみたてNISAの枠は年間40万円までしかなく、すべてに投資することはできません。また、つみたてNISAのほとんどを占めるインデックス投資信託の場合は同じ指数に連動する投資信託がいくつもあり、その中からどの商品を選ぶべきかの判断も難しいでしょう。

まずチェックしておきたいポイントは、投資信託の運用にかかる費用が反映された信託手数料です。手数料は運用会社によって設定が異なるため、少しでも安いものを選びましょう。さらに、その投資信託の信頼性を測る意味で、数年以上の運用実績があるかどうか、純資産の総額が安定的に増えているかどうかなどのポイントも比較して選ぶことをおすすめします。

投資するべき投資信託の選び方

SBI証券で購入できる160本の投資信託とETFのすべてに投資することはできません。そこで、投資するべき商品を選ぶために、まず知っておきたい2つのポイントを紹介します。

・投資先を選ぶ

ここでいう投資先は、投資信託に組み込まれた投資商品が日本株であるのか、海外株であるのか、あるいは債権であるのかという点を指します。つみたてNISAで選択できる投資信託のほとんどはインデックスファンドであり、アメリカのNYダウや日本の日経平均の変動に連動するように組まれています。そのため、投資先としてどの指数に連動した商品を選べばよいのかを決める必要があります。

・アクティブ運用とインデックス運用

投資信託は大きく分類して、アクティブ運用とインデックス運用の2種類があります。アクティブ運用とはアクティブという言葉のとおり、運用のプロが株や債券などを積極的に運用して利益を出すことを目指し、投資信託を購入した投資家に還元する投資商品です。そのため、投資信託の成績がファンドマネージャーの手腕に左右されるという特徴があります。

インデックス運用は、ベンチマークに採用した日経平均やTOPIXなどの指数と同じように動くことを目指して運用されます。ファンドマネージャーの手腕などの影響を受けることがなく、投資信託に組み込まれた株式の入れ替えなどの手間もないため運用手数料が安いことがメリットです。

「つみたてNISA」で買いたいSBI証券の投資信託

これまでに説明してきたように、投資信託選びにおいては投資先と信託報酬(運用手数料)が大切です。

王道の投資先と言えば、日本の大手企業225社の株価の動きを反映する日経平均225指数です。この日経平均との連動を目的とした投資信託、「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」(三菱UFJ国際投信)、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)、「iFree 日経225インデックス」(大和投信)の3つは、いずれも手数料が0.154%となっています。

また、すでに貯金額がそれなりにあり、日本株や投資信託を持っている人であれば、世界へ投資するのもおすすめです。日本を除いた全世界の株式に投資をする「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」(三菱UFJ国際投信)は運用手数料も0.1144%となっています。

ほかにも、日本の株と不動産に投資する「日本株式・Jリートバランスファンド」(岡三アセットマネジメント)や、8種類のさまざまな資産に投資してバランスを重視した「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」(アセットマネジメントOne)などがあります。

投資初挑戦をシミュレーションでサポート

SBI証券では、つみたてNISAで初めて投資をするという投資初心者が、どんな投資信託を選んだらよいのかを紹介するシミュレーションツールを用意しています。

・投資スタイルを決める

最初に決めるのは、どんな出費に備えて資産運用を行うのかです。「30代-マイホーム購入の頭金」や「50代-子どもの大学入学金・学費」などの選択肢から、備えたいライフイベントを3つまで選択します。

次に決めるのは、運用プランです。初期画面では、運用期間はつみたてNISAの最長非課税期間20年、期待リターンを4%に設定されています。その数字を操作することで将来の見込み金額が表示され、「投資スタイルを確認する」というボタンをクリックすると期待リターンに合った投資スタイルが表示されます。

・投資する銘柄を探す

投資スタイルが決まったら、2つの質問に答えて、「ファンドを確認する」ボタンを押すとおすすめの投資信託が表示されます。

SBI証券でNISA口座を開設する方法

つみたてNISA口座をSBI証券で開設するには、まず日本株や外国株、投資信託、ゴールドなどの商品を扱う口座の総合的な入り口となる総合取引口座の開設が必要です。証券会社によって異なりますが、SBI証券では総合口座の開設とつみたてNISAの口座開設を同時に申し込めます。

SBI証券に口座をすでに開設しているならば、つみたてNISA口座のみを開設するだけですぐに始められます。この機会に、SBI証券での口座開設を検討してみてはいかがでしょうか?