昨年の9月末に21,700円台だった日経平均は今年の1月に24,000円台を一時回復しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急速に値を下げ3月中旬には16,000円台半ばまで下落しました。しかし、その後やや持ち直すと3月末には19,000円近くまで戻しています。こうしたなか前回はこの間に外国人の持ち株比率が上昇した銘柄を取り上げましたが、今回は反対に外国人の持ち株比率が低下した銘柄をリストアップしてみました。
具体的にはTOPIX500採用の3月決算企業を対象に昨年の9月末と今年の3月末を比較して外国人持ち株比率が5ポイント以上低下した銘柄をピックアップしてみました。例えばZOZO(3092)では昨年9月末に46.0%だった外国人の持ち株比率が今年の3月末には17.9%となり半年で28.1ポイントも低下しています。また、ディー・エヌ・エー(2432)でも半年で12.3ポイントも低下しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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