複数の暗号資産をサポートする米Ternioの決済カードプラットフォーム「BlockCard」は、初となるライトコイン(LTC)のVisaデビットカードの発売を発表した。

本デビットカードは暗号資産をそのまま保有することが可能で、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産をデポジット(入庫)することで、自動的にライトコインに両替・保管される。

ライトコイン
(画像=月刊暗号資産)

また保持しているライトコインを法定通貨と交換することや、商品の購入などにも利用できる。

デポジットに対応している暗号資産はライトコインの他に、ベーシックアテンショントークン(BAT)、ビットコイン、ビットコインキャッシュ(BCH)、ダイ(DAI)、イーサリアム、パクソス(PAX)、ステラ(XLM)、ターン(TERN)、テザー(USDT)、トゥルーUSD(TUSD)、USDコイン(USDC)、リップル(XRP)の12通貨だ。

ウォレットの開設は無料で、プラスチックカードは10ドルで作成できる。登録したBlockCardのアカウントから直接デポジットでき、Apple PayやGoogle Pay、Samsung Payなどにも対応しているという。

また提携しているリテール店舗でもデポジットを受け入れており、セブンイレブンやウォルマート、マネーグラム、ウェスタンユニオンなどが対応している。

ライトコインは過去にもデビットカードを販売していたが、2018年に当時提携していたLitecPay社がサービスを終了させたと同時にプロジェクトそのものが頓挫した。

ライトコインの創業者チャーリー・リー氏も当時のデビットカード発行を「失敗だった」と見ていることから、2回目の今回は入念に準備を進めていたことがうかがえる。

なお、デビットカードの登録自体はすでに開始できるが、サービス自体の利用は数週間先になるという。すでに300人以上が登録しているようだ。

現在、米国でのみ利用可能だが、今後ヨーロッパ圏内31ヵ国にサービスを展開する予定のようだ。

iOSやAndroidでのアプリケーション提供も将来的には計画しており、高級感のあるメタルカードもウェブサイト上で「Coming soon」となっている。

本報道がライトコインの価格に影響を与えているかは定かではないが、デビットカードを発表した12日と比較し、執筆時点で15%以上価格が上昇している。(提供:月刊暗号資産