昨日の日経は0.3%で引けました。朝方は23,000円を切ってスタートしましたが、輸出の下げが予想より悪くなかったことが好感され引け値は23,111円でした。Topixは0.2%プラス。一方、上海/深セン株は米中の対立先鋭化で1.5%のマイナス、香港は台風の影響で0.7%マイナスで引けています。オーストラリア株は0.8%プラス、ニュージーランドは連日の上昇で1.5%のプラスで引けています。

一方、ヨーロッパでは、ドイツは+0.7%、フランスは+0.8%、英国+0.6%、スペイン+0.7%でした。スイスは+1.6%でした。 米国はプラスでスタートをしましたが、7/28-29のFOMC議事録公表後マイナスに転じています。議事録ではコロナ禍で経済に対し悲観的な見通しが多かったことを受けてダウは0.3%ダウン、S&P50は0.4%ダウン、ナスダックは0.6%ダウンで終了、カナダは0.3%マイナスで引けています。

金銀はドル高を反映して大幅反落しています。金は再び2000ドルをブレークして、終値は1934ドル。VIX指数(恐怖指数)は若干上昇、引け値は22.5でした。米国の10年金利は0.683%まで上昇してきています。中長期的にもドル長期金利は上昇するように見えます。

ドルインデックスがNYK時間午前から買い戻しがみられ、FOMC議事録公表後にさらに上昇しました。この動きでユーロ、ポンド、豪ドル、ニュージー、カナダドル、スイスフランが急落となっています。ドルインデックスの引け値は93.00でした。ユーロのたまりにたまったロングポジションの巻き戻しがはじまったでしょうか?テクニカルには8/3の高値93.99を超えられるかどうかです。超えれば中長期的にドルが強くなると思います。そうでなければ遅くとも来週にはまた下げに転じることになるでしょう。

宙ぶらりんになっている米国のコロナ追加対策法案がまとまるとドルは売られるかもしれません。 本日は7/16のECBの議事要旨が20:30に発表になります。また明日金曜日は各国の製造業とサービス業のPMI速報値が発表されます。オーストラリア、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国の速報値ですので、大きく市場が動く可能性はありそうです。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝