「理論が先に立つ戦略」がうまくいくことはない
――アフターコロナは、何が起こるかわからない時代だ。ロジカルでありつつ、理論に翻弄されない注意力も必要となる。
「理論から戦略を立てるのではなく、立てた戦略の合理性を理論で確認するのが正しい順番だと私は考えます。まず自分たちのリソースと外部環境から戦略を立て、それを理論に当てはめるのです」
――フレームワークを取り出し、ゼロからビジネスを考えても建設的な議論はできない。
「例えば、『5F分析』。このフレームワークに則れば、買い手・売り手・競合・新規参入・代替品という5つの圧力がいずれも強い外食産業は極めて厳しい業界ということになります。
しかし、そこにとらわれていてはいけません。自社の戦略を考えてからこのフレームに当てはめ、足りないところをあぶりだしては、それをクリアするアイデアを創出していく。それが、苛酷な時代を生き抜く、真の知恵と言えるでしょう」
菊地唯夫(ロイヤルホールディングス会長)
(『THE21オンライン』2020年07月09日 公開)
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