週末の暗号資産市場は好調を維持するDeFi銘柄を中心に上昇を見せる銘柄が多かった。
また、国内暗号資産取引所で取引が可能な銘柄としては、ネム(XEM)やクアンタム(QTUM)の高騰が目立った。
特にネムは月初より右肩上がりの推移を見せており、25日に新型ブロックチェーン「Symbol」への対応を発表したことで続伸した格好だ。
具体的には、Symbolで使われるトークン「XYM」を受け取るためのオプトイン申請に関して、9月15日に詳細を発表するといったものだ。このXYMは現在保有しているネムと同量を受け取れる予定であることから、早めに多くのネムを手に入れておこうといった動きが加速したものとみられる。
執筆現在においては1度価格を落としているが、1週間比で約35%、2週間比で約100%もの高騰を見せていることから、非常に注目が集まっていると言える。
また大きく価格を上げているDeFi銘柄としては、yearn.finance(YFI)、イーサレンド(LEND:別名Aave)、UMA(UMA)などが挙げられる。他の主要DeFI銘柄も前週比で2桁%もの上昇率を見せていることから、小規模な調整期間を経て再び動き出したと見て良さそうだ。
なかでもyearn.financeの上昇が目覚ましく、今月20日頃に1BTC価格を抜いたばかりだが、31日には日本円で1YFI=約365万円に到達するなど、過熱感はまだ冷めやらない状況だ。
プロジェクトが活発に動いている点や、大手暗号資産取引所などでの取り扱いが相次いでいることなどが要因になっているとみられる。
他のDeFi銘柄に関しても同じ状況下にあり、どれか1つのDeFi銘柄が価格を上げれば、関連して他のDeFi銘柄が続伸するといった動きが相次いでいる。
最近では主要暗号資産に与える影響も少なくないことから、DeFi全体の盛り上がりに引き続き注目する必要がありそうだ。
また、ビットコインやイーサリアムなどは世界経済の動きに左右されることが多くなっているものの、しっかりと底固めがされているといった状況だ。
近頃は軟調な推移を見せることも少なくないため、主要暗号資産を中心に1度価格を落とすと見る声も挙がっている。
しかし、依然として経済に対する先行きの不透明感は高く、世界的に従来の決済に対する意識改革や新しい金融の形が求められてきていることから、引き続き暗号資産に多くの注目が集まり資金流入する可能性も考えられるだろう。(提供:月刊暗号資産)