日経平均は一昨日のISM製造業景気指数がよかったことに加えブレイナード理事のハト派発言で上昇して引けたのを受けて0.47%上昇して引けましたが力強さは見られませんでした。Topixも0.47%の上昇でした。上海/深セン株はほぼ変わらず、香港は0.2%マイナスでした。オーストラリア株は第2四半期のGDPが-7%ということで、30年ぶりにリセッションとなりました。ただ、昨日の株価のビッグロスをすべて戻してきて1.8%プラスで引けています。ニュージーランドは0.9のプラスで引けています。
ヨーロッパは大きく戻しています。ドイツDAXは2.0%プラス、フランスCACは1.9%、英国FTSEは1.4%という大きな上昇でした。スペインIBEXも1.9%プラスでした。スイスは0.6%留まりでした。米国はFOMCの投票権保持者であるウィリアム・ニューヨーク連銀総裁やいつもはタカ派のメスター・クリーブランド総裁のハト派的発言以来長期金利が下がりダウは1.6%プラス、S&Pは1.5%プラス、ナスダックは1.0%プラスで引けています。カナダは0.3%のプラスでした。ナスダックは12,000ドルを超えて引けています。日経先物は23,500円台と夜間に大きく上昇しました。
不思議な動きを示しているのが相変わらずVIX指数(恐怖指数)です。米株が上昇しているにもかかわらず、VIX指数は上昇気味で、昨日も26.6と若干上げて引けています。株価はピークが近いでしょうか??昨日は金銀とも反落しました。金については中長期的なダウントレンドが始まったと考えられていましたが、すでに3週間もフォローがなくもう一度高値を更新する可能性が出始めてきています。
10年長期金利は0.646%と続落しており、それを受けて株が買われてています。ドルインデックスはかなり強く上昇してきていましたが、FOMC関係者のハト派発言以降若干下がって引けています。テクニカル的にも昨日のドル高は一時的なものに見えます。今朝はまだ上昇気味ですが、本日当たりに反落し始めるかもしれません。ユーロ、ポンドなどのドルストは一日を通して下落基調が続いていますが、ドルの反落で明日以降は反騰するでしょうか?
原油もドル高で反落しています。原油が本日も下がるようであれば、中長期的なトレンドが下に向く可能性も出てくるかもしれません。今週の目玉は明日の雇用統計です。非農業部門新規雇用者数にいい数字が出たとしても、FRBのインフレ政策変更で即利上げということにはならないので、リフレ政策継続でリスクオン続くと思われ株価も続騰するかもしれません。従ってドル円は下方向であっても底堅い動きになるかもしれません。
今朝の日経は23,500台で底堅く推移しています。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝