日本発祥の暗号資産(仮想通貨)であるモナコイン(MONA)の半減期まであとわずかとなっている。
半減期はブロックチェーンのブロックを承認・生成するマイニングという行為で得られる報酬が半分になるというものだ。
ある一定のブロックまで生成されると訪れるもので、2020年春頃にはビットコイン(BTC)や、ビットコインから派生して生まれたビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)などが半減期を迎えている。
モナコインの半減期は2017年7月に行われて以降、今回で2回目となり、マイナー報酬は25MONAから12.5MONAになる。
また、モナコインの半減期は105万1200ブロックごとに訪れる仕様となっている。
暗号資産の半減期をカウントダウンするhalvingdates.comによると、執筆時点におけるモナコインのブロック数は210万976で、半減期を迎える210万2400ブロックに到達するまでの時間は約1日と11時間後となっている。
モナコインは2014年に国内掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」を発祥として生まれた暗号資産だ。
コミュニティを中心に投げ銭として使われ、一部店舗では決済にも用いることが可能になるなど、日本国内を中心に親しまれている。
国内暗号資産取引所では、bitbankやbitFlyerのほか、コインチェック、Zaifなどで取り扱われている。
一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が発表した2020年6月度の国内取引所による現物取引高においても、ビットコインとイーサリアムに次いで3位になるなど、高い人気を誇っている。
現在のモナコインの価格は1MONA=161円前後となっており、連日の全面安により価格を落とした格好だ。
モナコインに関しては今年に入り度々急騰しているが、大きく価格を落とす際は主要銘柄に連動した推移を見せている。
半減期前に価格が比較的大きく上昇するといった傾向は前回の半減期と同様に確認することができた。
しかし前回の半減期後のように、数ヶ月後に暴騰とも言える価格推移を見せるかどうかは未知数と言えるだろう。
上記の通り、今年半減期を迎えた銘柄は報酬が半減する直前にはボラティリティが高くなり、ブロック生成速度が上昇するといった事象が確認されたことから、モナコインにおいても国内を中心に同様の現象が起こる可能性がある。
数少ない日本発祥の主要銘柄の1つであることから、その動向に注目してみてもいいだろう。(提供:月刊暗号資産)