これからつみたてNISAを始めようと検討している場合、楽天証券で口座を解説しようとしている人もいるかもしれません。またすでに楽天銀行の口座があり楽天証券と楽天銀行の口座を紐づけできるマネーブリッジに興味がある人もいるでしょう。そこで本記事では以下のような疑問にお答えする形で解説していきます。
・楽天証券でつみたてNISAを始めるとどんなメリットがあるのか
・マネーブリッジのメリットはなにか
・どうやってマネーブリッジやつみたてNISAを始めればいいのか
楽天証券のつみたてNISAのメリット6つ
最初に楽天証券でつみたてNISAを始めるメリットについて見ていきましょう。
1商品が多い
楽天証券のつみたてNISAのメリットとしてまず挙げられるのが対象となる投資信託の多さです。2020年9月16月現在、楽天証券で買えるつみたてNISAの対象商品数は159本。2020年6月29日時点で金融庁が指定するつみたてNISA対象商品183本のため、約86.9%をカバーしていることになります。これほど豊富であれば自分に合った商品を選びやすいでしょう。
2購入手数料が無料
つみたてNISAは、投資信託の販売料が無料(ノーロード)のものが投資対象商品となっています。そのため楽天証券でも投資信託の購入手数料は無料です。
3楽天カード決済も可能
楽天証券のつみたてNISA買付は、楽天カードによるクレジット決済も可能です。決済額100円あたり1ポイントの楽天スーパーポイントがつきます。ただし注意事項もあるため、以下の内容を押さえておきましょう。
・楽天カード決済だとつみたてNISAの毎日積立ができない
・積立設定時のボーナス設定はできない
・つみたて指定時は原則毎月1日で固定される
これらの注意点を理解したうえで楽天カード決済にするかどうかを決めるといいでしょう。
4最低100円から積み立て可能
楽天証券のつみたてNISAは、最低100円から1円単位で積立投資ができることもメリットです。ただし、100円からの投資が可能なのは、楽天証券口座での決済または楽天カード決済で投資を行う場合です。銀行引き落としなどその他の決済手段で投資を行う場合は1,000円からとなります。
5楽天スーパーポイントでも積立可能
楽天証券では、楽天スーパーポイントや楽天証券ポイントで投資信託を積み立てる「ポイント投資」ができることもメリットの一つです。ポイントで積み立てを行う場合は、楽天証券口座開設後に「楽天ポイントコース」の設定を行うことが必要です。
<設定の手順>
1 ポイントコースを「楽天ポイントコース」に変更する
2 好きな投資信託を選ぶ
3 利用するポイントを積立設定画面で設定する
以上の設定を行うと100円からポイント投資ができるようになります。
6積立頻度は「毎月」と「毎日」の2種類から選べる
楽天証券のつみたてNISAは、投資信託ごとの投資頻度を「毎月」と「毎日」の2種類から選択可能です。1回ごとの投資額上限は、つみたてNISAの年間投資上枠(40万円)を元に算出されます。
毎月積立 | 3万3,333円/月 |
毎日積立 | 40万円÷その年の営業日数 ※2020年の上限額 40万円÷年間営業日数243日=毎日積立上限額1,646円 |
「毎月積立」を選んだ場合、年間投資枠40万円以内の範囲であれば年に2回まで指定月を設定して投資額を増やすことが可能です。指定月の増額は、年間投資枠の範囲であれば好きな金額を設定できます。しかし投資枠を上限まで使い切りたい場合は、指定月に「ボーナス設定(※)」を行うといいでしょう。ボーナス設定を行った指定月に40万円の投資枠上限になる形で金額を調整できます。 ※楽天カード決済の場合ボーナス設定はできません
「毎日積立」を選んだ場合も年間投資枠の範囲で増額が可能です。ファンド休日が発生した日は積み立ては行われませんがその分増額設定で追加買付できます。ただし毎日積立ではボーナス設定ができない点に注意が必要です。
このように楽天証券のつみたてNISAは、少額投資から始めたい投資初心者やポイント投資に興味がある人向けです。
つみたてNISAは楽天証券×楽天銀行のマネーブリッジがおすすめ
楽天証券でつみたてNISAを始めるなら楽天証券と楽天銀行の連携でメリットが増える「マネーブリッジ」がおすすめです。
マネーブリッジでつみたてNISAを始めるメリット
マネーブリッジは、楽天証券の口座と楽天銀行の口座を紐づけることで便利になるだけでなくお得さも享受できる楽天グループならではのサービスです。主なメリットには以下のものがあります。
・1普通預金金利が通常の5倍(0.02%→0.1%)に
マネーブリッジを設定すると楽天銀行の普通預金金利(通常0.02%)から5倍の0.1%にアップ。メガバンクなど一般の銀行では普通預金金利が0.001%のため、その100倍もの金利がつくことになります。
・2「自動入出金(スイープ)サービス」で取引がスムーズ
マネーブリッジには、楽天証券口座と楽天銀行口座間において自動で資金を移動できる「自動入出金(スイープ)」サービスもあります。入出金手数料は無料です。自動入金に残しておく金額を事前に設定すればどちらの口座にも一定金額を留め置くことができます。楽天銀行口座から楽天証券口座に資金を移動することも楽天証券口座の資金を楽天銀行口座へ自動で移動することも可能です。
・3ハッピープログラムエントリーで楽天ポイントがもらえる
マネーブリッジを設定すると楽天銀行のハッピープログラムにエントリーすることが可能です。ハッピープログラムにエントリーすると楽天証券や楽天銀行の利用状況に応じてポイントが付与されます。またランクに応じて楽天銀行のATM手数料や振込手数料が無料になり利用1回ごとにポイントがつくことが特典です。
楽天証券と楽天銀行でつみたてNISAを始める方法
ここからは、楽天証券と楽天銀行のマネーブリッジでつみたてNISAを始める場合の手順について説明します。
1楽天銀行と楽天証券の口座を開設する
最初に楽天銀行と楽天証券の口座を開設します。銀行と証券会社の口座を別々に開設することも可能ですがマネーブリッジを設定する前提なら以下の方法がおすすめです。
<口座開設とマネーブリッジの設定方法>
楽天証券または楽天銀行のホームページから口座の開設とマネーブリッジの設定が同時にできます。その方法は楽天銀行や楽天証券の口座の所有状況によって異なりますが楽天証券口座を新たに開設する場合はマイナンバーの登録手続きも必要です。
楽天証券のホームページから設定する場合はTOPページの中ほどにある「商品/サービス」→「楽天銀行との口座連携」をクリックして「マネーブリッジ - 楽天銀行連携による優遇金利などのサービス提供」のページに飛びます。そこから自分の状況に応じて4つの設定方法から1つ選び案内に従って口座開設やマネーブリッジの設定を行いましょう。
2ハッピープログラムにエントリーする
開設した楽天銀行口座にログインしてハッピープログラムへのエントリーもしておきましょう。「楽天会員リンク登録(無料)」で楽天会員の情報と楽天銀行の口座情報を連携させるとエントリーが完了します。ここまでがつみたてNISA口座を作るまでの準備段階です。
3楽天証券でつみたてNISA口座を作る
以上の準備ができたらつみたてNISAの口座開設をします。証券口座とつみたてNISA口座の同時開設も可能です。つみたてNISAの口座開設手続きは、オンラインと郵送による手続きの2種類あります。
<オンライン>
1 楽天証券口座にログインしてつみたてNISA口座開設を申し込む
2 フォームに事項を入力し本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、パスポートなど)の画像をアップロード
3 受付完了メール・お知らせを受け取るとつみたてNISA口座仮開設(税務署への申請前の段階)が完了
<郵送>
1 楽天証券口座にログインしてつみたてNISA口座開設申込画面を出す
2 本人確認書類の提出方法で「郵送」を選択
3 楽天証券より届く申込書類に必要事項を入力し本人確認書類の写しを添えて郵送
4 受付完了メール・お知らせを受け取ると口座仮開設(税務署への申請前の段階)が完了
以上の手続きのうちWeb上で申し込みが完結して口座開設も早いオンライン手続きがおすすめです。つみたてNISA口座の開設については、税務署での審査を経て(約1~2週間)それに通ると正式な口座開設となります。つみたてNISAを含めたNISA口座は、1人1金融機関1口座しか開設できません。そのため一般NISAやジュニアNISA口座との併用も不可です。
すでに他の金融機関でNISA口座を持っている場合は、NISA申し込みの際に「NISA口座を他社から変更する」を選択しましょう。
4つみたてNISAで投資する商品を選んで注文する
口座開設(仮)が終わったら最後につみたてNISAで投資を行う商品を選んで注文します。
<注文の手順>
1楽天証券にログインした後、「NISA・つみたてNISA」タブを選択
2投資信託(ファンド)を選ぶ
3積立回数や積立日、積立金額などを決める
4投信信託(ファンド)の目論見書・約款(やっかん)を確認する
5注文内容に間違いがないかを確認する
これで積立設定は完了です。以上の手続きが終わるとつみたてNISA口座での積み立てが始まります。
「楽天銀行×楽天カード×楽天証券」でもっとお得につみたてNISAを始める方法
最後に楽天銀行口座に紐づけた楽天カードで楽天証券のつみたてNISAをお得に始める方法を紹介します。楽天証券のつみたてNISAを楽天カードで買付をすると100円ごとに1ポイント付与されます。楽天カードと楽天銀行も紐づけておくといいでしょう。楽天カードと楽天銀行口座を紐づければ「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象です。
また楽天市場での買い物で付与される通常ポイントと同数の楽天スーパーポイントが加算されます。マネーブリッジやハッピープログラムで獲得するポイントを合わせるとかなりお得にポイントが貯められるでしょう。楽天証券でつみたてNISAを始めるなら以上の手続きを忘れないようにしましょう。
楽天証券×楽天銀行でお得につみたてNISAを始めよう
楽天銀行のつみたてNISAは商品数が豊富でノーロード、加えて楽天カードによる決済も可能であるなど多くのメリットがあります。また、楽天証券でつみたてNISAを始める場合、楽天銀行と連携することでさらにメリットが増える「マネーブリッジ」を活用するとさらにお得でしょう。
楽天証券でつみたてNISAの運用を考えている人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
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