ゲームアプリやWebサイトなどのコンテンツ制作を行う株式会社カヤックは13日、コミュニティ通貨(地域通貨)サービス「まちのコイン」が利用できるコミュニティライブラリーを併設した「つながるバス停」を11日にオープンしたと発表した。

同バス停内では約100冊の本を自由に読めるほか、まちのコインを利用して人型のオリジナルしおりの作成や弁当の購入予約等を行うことができる。

バス停
(画像=月刊暗号資産)

カヤックによると、コミュニティ通貨が利用できるコミュニティライブラリー併設のバス停は日本初の事例になるという。

今後は学生や主婦(夫)、起業希望者など新しくビジネスを始めたいと考える人の“チャレンジショップ”として、まちのコインでバス停内の一部を利用できるようにする予定とのことだ。

今回の取り組みに際し、八女市の三田村市長は同市の取り組みに触れつつ、「ユニークな発想と斬新なデザイン、そして高い技術力を持つ株式会社カヤックと協働できることについて、大変こころ強く、そして今後の『つながるバス停』『まちのコイン』の進展にも大きな期待を寄せています」とコメントした。

つながるバス停では、「人をつなげる取り組み」として以下の3つを行うようだ。

  • 人とのつながりをリアルに感じられる“しおり”
  • 「八女人」の魅力を発信する「今月のセレクター」コーナー
  • お弁当販売やイベントの場所代を「まちのコイン」と交換、新しいビジネスを応援する“チャレンジショップ”

活動テーマは「大自然や歴史、伝統をつないでにぎわうまち八女」としており、八女固有の資源や伝統文化、新しい取り組みを八女市内外の人に広く伝え、賑わいにつげたいという想いから掲げられた。

八女市で導入されるまちのコインは“ロマン”という通貨名で扱われ、八女市が移住計画として実施しているチャレンジする人たちを応援するプロジェクト「八女のロマン」からきているとのこと。

また、チャレンジショップの開催時もロマンを活用してもらうことでチャレンジする人、利用する人の双方が気軽に参加できるのではないかと考えているようだ。

例として、まちのコイン加盟店が1000~2000ロマンを払うことで、つながるバス停に弁当販売を行うことができる。

カヤックはプレスリリースで、「『つながるバス停』が地域の魅力ある人の発信や、地域内外の人が交流できる拠点となることを目指します」と今後の抱負を述べた。

なお、つながるバス停の営業時間は7時から19時で、土日祝日は休日となっている。(提供:月刊暗号資産