チャットボットを活用した広告・ネットリサーチ事業を展開する株式会社テスティーが、若年層を対象にした「貯金・資産運用」に関するアンケートを実施し、約20%の男性資産運用者が暗号資産(仮想通貨)を選択していることが明らかになった。

テスティー
(画像=月刊暗号資産)

本アンケートは20代男女2,029名(男性:1,000名、女性:1,029名)を対象に10月6日に実施されたもので、「現在資産運用している」と回答したのは20代男性で29.0%、女性で16.1%と、昨年の同調査と比較して男女ともに7%以上資産運用者の割合が増加している結果となった。

資産運用の方法については株式や投資信託を選択する人が男女ともに多かったが、男性は暗号資産を選択していると回答した方が18.3%と多く、銀行や郵便局への積立と同程度の割合で暗号資産投資をしていることがわかった。

暗号資産取引所コインチェックも今年8月、ユーザーに対しアンケートを実施。コロナショック以後に新規ユーザーが増加していることや、投資期間が長期傾向になっていることを指摘しており、理論上、無尽蔵に印刷される法定通貨よりも総発行量が不変な資産への投資を検討する人が増えている可能性がある。

株式会社テスティーは、暗号資産に関する認知度調査も並行して実施しており、保有率や利用取引所などのアンケート結果も公表している。

暗号資産の認知度では男性が41%、女性が30.9%と、昨年よりも平均4%程減少している結果となったが、暗号資産を保有していると回答した人は男性で25.1%、女性で8.0%と平均して3.5%以上増加していることが判明した。

また暗号資産を保有している人が普段どの取引所を利用しているのか調査したところ、男女ともにコインチェックが平均50%と最も人気で、次いでGMOコイン、bitFlyerという結果になった。

さらに暗号資産を認知している人を対象に、「暗号資産は日本でも決済方法として広まると思うか?」と普及度への期待値も調査したが、広まると思うと回答したのは平均35%程で、昨年よりも2%程減少する形となった。(提供:月刊暗号資産