老若男女問わず大人気の漫画、鬼滅の刃は、アニメ化、映画化、各種グッズ化、いずれもヒットし日本経済に少なからず影響を与えています。そんな鬼滅の刃に、投資家も注目しているようです。
10月公開の映画の興行収入は200億を突破。勢い止まらぬ鬼滅熱
2020年10月16日に公開されたアニメ映画、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が、公開からわずか24日で興行収入が200億を突破しました。
小さな子どもから大人まで、今や鬼滅の刃を知らない人はいないという人気ぶりです。この事態に、投資家は鬼滅の刃関連銘柄に飛びついているといいます。
実は原作を知らない人も多い?
鬼滅の刃がヒットしたことで、映画の配給元である東宝は10月19日に株価を大きく上げています。同作品の関連グッズを手掛けるジーンズメイトにおいては、映画公開前の15日には254円だった株価が19日には414円に急騰しました。
人気の作品の関連銘柄が急騰した背景には、いわゆる「バンドワゴン効果」が影響していると考えられます。
バンドワゴン効果とは
行動心理学におけるバンドワゴン効果とは、「人気が出て多くの人が注目するほど需要が伸びる」「多くの人が所持するものの需要が増加する」という現象のことです。鬼滅の刃の関連銘柄に人気が集中した要因として、多くの人が鬼滅の刃に注目していることと、他の投資家がその銘柄を買っているから自分も買ったというまさしくバンドワゴン効果が働いたのではないでしょうか。
気づかぬうちに「人が買っているものを買う」投資家、バンドワゴン効果を見込んで人気が出始めた時点で買う投資家、さまざまな投資家の心理が鬼滅の刃関連銘柄の急騰に影響したようです。
アニメ化・映画化前に魅力に気づいた投資家は少数派かも
このようにして鬼滅の刃関連銘柄を手にした投資家の中には、原作を知らない人も少なからず存在しているはずです。
みんなが持っているものをとりあえず持っておきたい、人気につられて買ってしまった。そうした投資家が得られる利益は微々たるものか、むしろ高値でつかんでしまいその後に損失を出してしまっている可能性もあります。
原作を知っていて「これは人気が出る」と見込んで値上がり前に株を買った投資家は多くの利益を得られたことでしょう。
日本アニメのパワーはいまだ健在!
日本のアニメカルチャーは世界にも通用するコンテンツです。ヒットすると大きな経済効果を生むことから、投資家なら漫画やアニメの分野に関する知識を得て損することはないでしょう。次にアニメ化・映画化する人気漫画に関する情報を、株価とともにチェックしてみてはいかがでしょうか。(提供:YANUSY)
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