分散型取引所(DEX)Uniswapの独自トークン「UNI」の第1弾となるファーミング(流動性マイニング)が、当初の予定通り17日9時に終了した。12日、非公式コミュニティがミーティングを実施し「流動性マイニングの延長」を求める声が上がったが、Uniswap側からは明確な声明がないまま終了した。
今後、コミュニティ内の投票で流動性マイニングの第2弾を行うかどうか、また行う場合の日程が決まる。
Uniswapにおける流動性マイニングとは、イールドファーミング(DeFiサービスに資産を貸し出す又は提供することで、金利や手数料収入を得る運用モデル)を行うイールドファーマー(マイナー)が流動性と引き換えに、対価として新しいトークンを手に入れることを言う。
Uniswapは、今年9月17日に独自ガバナンストークン「UNI」のリリースを発表。UNIトークンを取得するためには、Uniswapにある4つの流動性プールのいずれかに資産を預ける必要がある。
「ETH/USDT」、「ETH/USDC」、「ETH/DAI」、「ETH/WBTC」の流動性プールに預け入れられたイーサリアムの合計額は、約13億ドル(約1,355億円)相当に及んだ。
UNIトークンの流動性プログラムの第1弾は、Uniswap側が仕組みを設定した。
今後はマイニングやプロトコル管理はUNIのトークンホルダーの投票によって決められる仕組みとなっている。
Uniswapの公式ページでは、流動性マイニングを継続させるために、コミュニティによって新たな提案が提出された。
最新の提案では、12月4日より第2弾の流動性プログラム開始を目標としている。
次回は1,000万UNIトークンを2ヶ月に渡り、前回と同じ4つの流動性プールに分配する予定だ。
第1弾の流動性マイニングが終わって、プールに預け入れていたイーサリアムが引き出され「売り」圧力となる可能性も指摘されていた。
しかし記事執筆時点ではイーサリアム価格は4万8,170円(前日比1.85%上昇)と影響は見られていない。(提供:月刊暗号資産)