24日、暗号資産(仮想通貨)リップルが続伸。一時は今年最高値となる80.21 円を記録した(CoinMarketCap参照)。記事執筆時点でも72.93円(前日比54.8%)と高値が続いている。
リップル価格は21日土曜日の午前9時頃は約34円を推移していたが、翌日曜日の午前9時過ぎには48円を超え、24時間あまりで40%以上も暴騰した。
その後も上昇トレンドが続き、24日には80円に到達した。
上昇の要因には、様々な面が指摘されている。
特に好材料として米リップル社の投資部門Xpringが出資する「Flare Networks」によるエアドロップが指摘されている。
FlareNetworksは新暗号資産「Sparkトークン」を12月12日にリップルホルダーに対して無償で提供すると発表している。エアドロップの権利が確定する時を「スナップショット」という。
2020年の第3四半期(7-9月期)、リップル社は健全な市場を守る名目で、4550万ドル(約47億円)分のXRPを購入したことを発表した。この出来事も上昇の要因になったと見られている。
先週末には、リップル社のアフリカのパートナー企業である「Xago」が、アフリカにおけるリップルを使った送金ネットワーク拡大を計画していると報じられた。同社は南アフリカ法定通貨「ZAR」間の取引・送金サービスを提供。個人だけでなく、企業にも高速送金サービスを提供している会社だ。
16日にはリップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏が、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)にXRPレジャー(リップルの分散台帳)の活用を模索する計画を発言したことも、リップル価格の上昇を後押しした模様だ。
実際、リップル社の求人情報には現在、分散型台帳管理システムであるXRPレジャーを使ってCBDCをサポートするためのシニアディレクター職が募集されている。
このポジションでは、中央銀行に向けたCBDC戦略立案や関係構築を通じて、世界の中銀関係者に対して教育を施すことを期待するという。
リップル社は同社の技術を使ったCBDCについて、各国の中央銀行と非公式に会合していることを認めている。5月にはブラジルの中央銀行と会談し話題となった。(提供:月刊暗号資産)