本記事は、小川哲也氏の著書『超プロの工程管理コンサルタントが教える 残業ゼロ社員の「やらない力」』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています
(6)ToDoリストで15分単位のタイムマネジメント
◉小川式「工程管理変革プログラム」の6つのプロセス
(1) 目標設定(自分のなりたい姿を強く脳に刻み込む)
(2)(自分の)時間の価値の計算
(3)「やるべきこと」と「やらないこと」を決める
(4) 他人に振るためのシステム構築(タスク分担)
(5) スケジュール管理表の活用
(6) ToDoリストで分単位のタイムマネジメント
●「15分単位ToDoリスト」の実践こそ目標達成のカギ
固い意志のもとで、自らスケジュール管理表を作成しても、いざとなると行動が伴わない……という方々は、やはり一定数おられます。
私も最初は揺らぐ気持ちもありました。自分にプレッシャーをかけても、それに打ち勝てなければその先の風景は見えてきません。そこで、私が毎日の行動に活かすことにしたのが、このツールです。
ぜひ活用してもらいたい、毎日、1週間の「ToDoリスト」です(図8、図9)。
スケジュール管理表で作った工程に準じて、やるべきことを進めていくわけですが、細かなやるべきことを見える化するのが、図10の「15分単位ToDoリスト」なのです。
そもそもToDoを英語で直訳すると「やること」。そこから「やるべきこと」へと意味が転じていったものです。
自身の目標達成のために、やるべきことを明確化してリストアップし、それを毎日のスケジュールの中で細分化して示したものが、このToDoリストです。
すでに、ToDoリストを使っている方もいらっしゃるかもしれません。使っている皆さんは、きっと、目標を達成する術をわかっているのだと思います。
もし、ToDoリストを使用しているのに思うように目標達成ができていないとしたら、ToDoリストの本当の意味、使い方を理解していないのではないでしょうか。
「スケジュール表」と「ToDoリスト」を上手に使用して、ご自身にとって必要かつ不可欠な行動を、優先的に行っていく必要があります。
●ToDoリストは自分との約束を守るためにある
時間管理のシステムは、リストを作って活用することに尽きます。いろいろな面で飛躍的に効果を上げることのできる時間管理のシステムは「ToDoリスト」です。
ToDoリストは「やるべきこと」を分単位で振り分け、1日単位、週単位でまとめて作成します。起きてから寝るまでの間が対象です。
しかしながら、本当に効果のあるToDo(実行内容、優先順位、時間、達成基準)の使い方を知っている人は多くありません。ToDoリストを活用しているという人も、いわば「やっても、やらなくてもいいリスト」になっていることがほとんどです。
つまりToDoリストは、他人との約束やアポイントメントを取るためではなく、自分自身との約束、言ってみれば「セルフ・アポイントメントを取るため」に使う、と考えることが重要なのです。
きっとはじめのうちは、このようなリストに息の詰まる思いをするでしょう。
しかし、実際にはリストに慣れると、精神的に解放されることがわかるはずです。詳しく紙に書くほど、覚えておくという気苦労がなくなり、もっと重要なことや仕事に集中する気持ちのゆとりも生まれます。少なくとも1週間に1回はこのリストを見直し、計画通り実行しているかをチェックしてください。
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