不動産投資はリスクが高い、始めるのが難しいと思っている人は多いでしょう。実は他の金融商品と比べても値動きが少なく、しっかりと物件を選ぶことができればミドルリスク、ミドルリターンで長期の資産形成ができるのです。とくに女性はライフプランの変更や平均寿命が延びていることを考えると、長期的にかつ変化に強い方法で資産を形成していくことが向いていると言えます。
そこで今回は、不動産投資が女性に向いている理由と始めるステップをお伝えします。
目次
離婚が身近な現代で女性の経済自立はマスト
共働きが増え、女性の家庭での立場も変わってきました。結婚、出産後も会社員として働き、家庭を支える存在になりました。政府の人口動態調査によると、1950年の離婚件数は8万3,689組でした。それからおよそ70年後の2019年は20万8,496組と約2.5倍に増加。離婚は身近なことであるのがわかるでしょう。
離婚件数(単位:組) | |
---|---|
1950年 | 8万3,689 |
1960年 | 6万9,410 |
1970年 | 9万5,937 |
1980年 | 14万1,689 |
1990年 | 15万7,608 |
2000年 | 26万4,246 |
2010年 | 25万1,379 |
2019年 | 20万8,496 |
参照:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)」
離婚の原因はさまざまですが、離婚した後もそれまでと同じ様な生活をするためには女性の経済的自立は必須です。離婚を前提にしているわけではありませんが、離婚してもしなくてもこれからの女性にとってはパートナーに頼らない「経済的自立」をしていることが、選択肢を増やし、人生を豊かにしてくれるでしょう。
女性が不動産投資で成功しやすい理由
経済的な自立をするための方法として、会社員で働く、副業をする、投資をするなど様々な選択肢があります。その中でも不動産投資は「女性ならではの変化」に対応することができ、強みを生かすことのできる方法です。
出産や育児などのライフスタイル変更に合わせやすい
女性のライフスタイルは男性に比べて変化しやすく、結婚や出産で働き方も変わる可能性があります。それまで得ていたお給料が入らなくなったり、少なくなってしまったりすることもあるでしょう。そうしたライフスタイルの変化があったときに、収入の範囲だけで金融商品の積み立てなどをしていると、積立を中止しなければならいこともあるかもしれません。
しかし、不動産投資は初めからお給料をあてにしている資産形成ではないため、ライフスタイルの変化に影響されることなく続けられます。多くの不動産投資の場合、物件はローンで購入し、ローン返済には基本的に家賃収入を当てます。つまり、ライフスタイルが変化して給料に変動があったとしても見直しする必要がない資産形成の方法なのです。
ミドルリスク&ミドルリターンの安定投資
資産形成をするときにつきものなのが「リスク」です。
リスクとは資産がマイナスになることを言うのではなく、結果がわからない、不確実なことを指します。つまり、「増えることもあるが、減ることもある」、その変化の幅のことをリスクと言うのです。「投資はリスクがあってマイナスになることもあるから怖い」と言う人がいますが、リスクはあくまで将来の結果がわからないとの意味で、マイナスだけを指しているのではありません。
どんな金融商品でもリスクはあり、その幅が大きければリスクが高い、幅が小さければリスクが低いと言います。例えば、銀行の定期預金は、金利は低いが元本は保証されている。だからリスクは低くなります。反対に、新興国などの株式などは大きく株価が上がることもありますが、大きく下がることもあるのでリスクは高くなります。
将来の年金となる資産を作ろうと考えるのであれば、あまりリスクの高い方法はおすすめできません。なぜなら、必要なときに資産がなくなってしまっていたら困ってしまうからです。ですから、資産形成にはミドルリスク・ミドルリターンくらいの商品が向いているのです。例えば、不動産の価格や家賃などは、築年数や景気によっては上昇することも下落することもあるでしょう。しかし、金融ショックのときのように、いきなり資産価値が半分以下になることはあまり考えられません。なぜなら、不動産投資は景気だけでなく、需要と供給で成り立っているからです。住みたい人がいて、住むための部屋がある。不動産投資は、住む部屋を提供することで収入を得るやり方だからです。
もちろん不動産投資にもリスクはありますが、ミドルリスク・ミドルリターンに当たるので、長期の資産形成の方法として適していると言えるのです。
管理会社など外部との付き合いが上手い人が多い
不動産は長期的な投資になるため、管理会社は信頼のできる会社を選びましょう。なぜなら、不動産は管理方法によって物件の価値が変わってくるからです。だからこそ、上手な管理会社やその他外部の人とのお付き合いが重要です。管理会社も対応してくれるのは人です。その人と有効な関係を築いておくことがポイントとなります。
とくに女性は細やかな気配りができる人が多く、管理会社ともいい関係を築くことができるのではないでしょうか。
不動産投資を始めるまでのおおまかなステップ
不動産投資を始めるには、まず収益用の不動産を購入します。しかし、投資用の不動産を現金で購入する人はあまりいないので、金融機関から融資を受けて購入することになります。どのくらいの物件が購入できるのか資金計画ができたら、実際の物件を探します。どの不動産業者から購入するのかも大事なポイントになります。購入物件が決まったら、管理会社を選定して入居者の募集という流れです。
それぞれのステップについて詳しくみていきましょう。
資金、投資計画
少額から始めることができる投資信託と違い、不動産投資には不動産という高額な商品を購入する必要があります。しかし、多くの場合金融機関からの融資を受けて購入します。全額融資を使って不動産を購入することもできますが、ある程度自己資金が必要になる場合があります。
不動産投資は、ゴールがとても重要だと言われています。それは「いくらの物件を買い、いくらの返済金額にして、何年で返済が終了し、いつから家賃収入を得ることができるのか」などの計画が必要だからです。不動産のローンは住宅ローンと違い、事業性ローンのためしっかりと戦略を立てることが必要なのです。
物件、不動産会社探し
物件は、仲介をしてくれる不動産会社から購入します。購入後も長い間付き合うことになる会社なので慎重に選びたいものです。会社として信頼できるのかはもちろんのこと、会社の雰囲気や担当してくれる人が誠実な人かどうか、購入後のアフターフォローもきちんとしているかなどを見極めましょう。
また、物件を選ぶときに立地条件や室内の内装、セキュリティなど女性ならではの目線や感性が役立ちます。
入居者募集
購入する物件が決まったら、入居者を募集します。入居者の募集は物件を購入した不動産会社や管理会社が行ってくれます。今までの入居者が退去して新しい入居者が入るまでに数ヵ月あると、その間の家賃収入は入ってきません。そうなってしまってはローンの返済も自己負担になります。ですから、できるだけ空室の期間を作らずに入居者が決まるような管理会社を選ぶことが大切なのです。
初めての不動産投資で注意すべきポイント
不動産物件は、株や投資信託のように簡単に買い換えることができません。だから物件の選び方には特に気をつけましょう。営業パーソンの言いなりになって物件を購入してしまい後悔しないためにも、良い物件の選び方などある程度は情報と知識を身につけておきましょう。そして、実現可能な資金計画をしっかり立てるようにしましょう。
経済的自立をするための方法の1つとして不動産投資は有効的な方法です。初めからリスクが高いからと敬遠せずに、成功するためのステップを踏みながら不動産投資は始めるといいでしょう。(提供:Spacible)