イーサリアムの価格は3週連続で最高値を更新している。
イーサリアムは3日未明に急伸すると、朝方には続伸し大台となる1500ドル(約16万円)を突破。その勢いのまま上昇し続け、執筆現在においては前日比約13%増の1550ドル(約16万2,700円)ほどで推移している。
高騰要因としてはDeFi(分散型金融)銘柄の好調さが挙げられる。
DeFi銘柄は今年に入りブーム再燃の兆しを見せると、すぐさま価格が高騰。主要分散型取引所(DEX)における1月の取引高が昨年の「DeFiブーム」と呼ばれた時よりも大幅に上昇したというデータもあることから、関連銘柄の価格は今後さらに上昇する可能性も考えられる。
イーサリアムは多くのDeFiプラットフォームでその技術が用いられており、加えてDeFiで預け入れられている数量も非常に多いことから、今後の需要増に期待感が集まり価格上昇につながっていると言えるだろう。
また、先日の「イーロン・マスク砲」以降ビットコインの価格推移が落ち着き、さらにリップル(XRP)の高騰も目処が立ったことから、イーサリアムに目が向きやすい状況であったことも要因として挙げられる。
一連のイーサリアムの高騰によって、3日に暗号資産(仮想通貨)以上は全面高となっている。
ビットコインはイーサリアムに連れられる形で価格を伸ばし、執筆現在においては3万6500ドル(約385万円)を推移。今後、先月29日の高騰で壁となった3万8000ドル(約399万円)を意識した取引が展開されるものとみられる。
昨年12月頃から続く価格上昇と世界的な金融緩和の流れもあり、暗号資産に対する注目度は増していく一方だ。
暗号資産分析を行うTheTIEによると、今年1月のGoogle検索数において「Buy Crypto(暗号資産の購入)」という検索ワードが2018年1月を上回り、過去最高を更新した。さらに「Bitcoin」、「Ethereum」といったワードの検索数も過去最高に匹敵する水準となっており、いかに暗号資産に対する注目が集まっているかがうかがえる。
今後ビットコイン価格に影響を与える可能性のある要因としては、先月29日の価格急騰の発端となったイーロン・マスク氏の動向が挙げられるだろう。
同氏の一挙一動で現在のビットコイン価格に何らかの影響が見られる可能性があるため、引き続き注視した方がよさそうだ。(提供:月刊暗号資産)