こんにちは。独立系FP(ファイナンシャルプランナー)、
マネーライフプランニング
代表の小屋洋一です。
昨年(2012年)の話題で恐縮なのですが、例年の恒例行事として、10月に米国の
FPA
(ファイナンシャルプランニング協会)のカンファレンスへの参加とおよび現地FP事務所の訪問で、1週間ほど米国テキサス州のサンアントニオに滞在してきました。
(このカンファレンスは大規模な大会で、米国だけでなく各国からFPが参加します。)
金融の先進国と言われるアメリカを始め、各国の個人向け金融サービスの動向を知ることは、ご自身の資産運用や良い金融の専門家の見抜き方などついて学ぶ上で参考になることも多いと思います。
そこで今回は、カンファレンス等の参加報告とともに、日米での個人向け(リテール)金融サービスの違いや、今後の資産運用業界の動向についてなどを寄稿させて頂きます。
【参考:以前の小屋氏からの寄稿記事】
英国視察を通して見えたもの 前編~発祥国に学ぶ話題のISA活用法~
英国視察を通して見えたもの 後編~金融先進国に学ぶ日本のリテール金融の未来
◉米国のFP業界の特徴とは?
過去何度かZUU-ONLINEの記事にも掲載されていますが、米国や英国等の金融先進国と言われる国の資産運用業界には、金融のアドバイザーが金融機関側からコミッション(売買手数料)を受け取るモデルから、顧客側からフィー(相談料・預かり資産高毎の手数料)を受け取るモデルへという大転換が進みつつあります。
元々、資産運用業界の伝統的なビジネスモデルはコミッション中心のモデルでした。しかし、「顧客に対してアドバイスをする人間が金融機関側からお金を貰って本当に誠実なアドバイスが出来るのか。顧客にとって良い商品ではなく、自分の貰える手数料が多い商品を勧めていないか。」という批判が80年代頃から起き始めました。
そして2008年のリーマンショック以降、金融機関への不信や不満が高まったことも影響し、FPのよう独立系の金融アドバイザーがフィービジネスで資産運用業務を行い活躍する例が増えています。
特に金融資産3000万円以上を超えるような世帯では、フィービジネスを行う金融の専門家を頼るという例が増えてきているのです。
(と言っても個人がとフィーでビジネスをする人を頼る比率はまだ4割ほどです。ただそれでも確実な増加傾向にあります。)
【参考】