分散型取引所(DEX)の合計取引高は、1月に630億ドル(約6兆6,850億円)の新記録に達した。

分散取引所
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2月の取引高は記事執筆時点で600億ドル(約6兆3,670億円)に達し、この勢いが続くと月末には670億ドル(約7兆1,100億円)にまで達する見込みだ。イーサリアムの市場分析プラットフォームDune Analyticsの調査データで明らかになった。

Dune Analytics
(画像=Dune Analytics)

DEXとは「Decentralized Exchange」の略で、日本語で分散型取引所を意味する。主にイーサリアムベースのトークンが取引されている。他にもBinanceのスマートチェーンを利用したトークンも好調である。

DEXでは、秘密鍵の管理を取引所に任せるのではなく、暗号資産(仮想通貨)を売買したい人同士が自らの秘密鍵とアドレスを用いてP2Pの直接取引をすることができるのが特徴だ。また、ブロックチェーン上に存在している非中央主権型取引所であるため、セキュリティの面でも優れている。

以前からDEXは存在していたが、参加ユーザーが少なく流動性が低かった。しかし、昨夏からのDeFi(分散型金融)ブームで一気に注目を集め、DEX市場が活性化。一気に流動性が活発化し、取引高は右肩上がりに上昇している。

DEX市場で約50%の取引高を占めるUniswapは、15日に累計の取引高が1000億ドル(約10兆6,100億円)を突破した。DEXにおいて1000億ドルに達したのは初めてのことで、話題となった。

UniswapはDEXにおける先行者利益と新規トークンを容易に上場できるという特徴から、DeFiの中でも一際目を引く存在へと成長している。

しかし、イーサリアムベースで構築されたDEXでの取引が増加すると、取引手数料が高騰してしまうデメリットもある。

イーサリアムベースのDEXの取引量が増え続ける中で、イーサリアムのブロックチェーンの負荷が大きくなり、簡単な取引で10ドル前後の手数料を要求されることも珍しくない。ピーク時においてはUniswapなどでは、100ドル(約1万600円)以上の手数料がかかることもあった。

それでもなお成長が続くDEX市場は、取引高を記録を更新し続けている。やや落ち着きを見せてきたDeFiのなかでも、DEXは確固たる地位を築きつつあるのは間違いない。(提供:月刊暗号資産