ユーザーのプライバシーに特化した新世代ブラウザ・Braveを運営するBrave Software社は、検索エンジン「Tailcat」を買収し、Tailcatをベースにプライバシー特化検索エンジン「Brave Search」を自社開発することを公式サイトで発表した。

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(画像=月刊暗号資産)

Tailcatは、Googleのような大手検索エンジンと違い、完全に独立したインデックスを用いて、IPアドレスなどの個人を特定できる識別情報を用いることなく、利用者のニーズを満たす検索結果を提供できるという。

公式サイトによると、Brave Searchは透明性があり、検索結果を偏らせるための密室的な方法やアルゴリズムを使用せず、多様性を確保し、アルゴリズムの偏りや検閲を防止するために、テストに参加する一般ユーザーの意見を取り入れ、オープンなモデルを検討しているという。

また現在、ネットユーザーからプライバシー保護を求める声が多数寄せられているため、Braveブラウザはプライバシー保護を徹底しており、Brave Searchも同じ原則に基づいて開発していくという。

Brave社のCEOであり共同創業者であるBrendan Eich氏によると、Brave Searchは2021年夏までにローンチにする予定だという。また同氏は、「Braveは現在、Tailcatと技術を統合し、Brave Searchとして全ての人が利用できるようにするための取り組みを進めている」と報告した。

Braveは昨年からユーザー数が加速度的に拡大し、11月には月間アクティブユーザーが2,000万人を超え、2021年現在では2,500万人に達している。

Brave社がこの一連の発表をして以降、同社が発行するBasic Attention Token(BAT)の価格は一時約89円まで急騰し、記事執筆時点では約81円(前日比13%増)で推移している。(提供:月刊暗号資産