動画配信の非中央集権化サービスを手掛けるTheta Network(シータネットワーク)は9日、LINEとの提携で日本に進出することがわかった。

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(画像=月刊暗号資産)

発表によると、LINEブロックチェーンのdAppsにおいて「THETA.tv」を正式に開始する。これにより、MGMやLionsgate、NASAなどのコンテンツを視聴できるアプリ「THETA.tv」を日本ユーザーもダウンロードすることが可能となった。

Theta Networkは動画ストリーミングサービスを展開しながら、独自暗号資産(仮想通貨)であるTHETA(THETA)を発行している。

Theta Networkが提供する動画サービスにおいて、ユーザーが帯域幅を共有することにより、その報酬としてTHETAが貰える。

THETAは昨年同時期の価格が10円ほどであったが、12月頃からの急騰により記事執筆時点では590円ほどまで高騰している。これに伴い時価総額順位も17位にまで押し上げるなど、現在非常に多くの注目を集めている暗号資産の1つだ。

今回LINEブロックチェーン上に展開されるTHETA.tvにおいてもこの報酬システムが採用されており、ユーザーはストリーミング視聴した際に余った帯域幅を共有することでLINEの独自暗号資産LINK(LN)を報酬として受け取ることができる。厳密には、「HEARTS」と称されるトークンを報酬として受け取り、それをLNと交換するという仕組みだ。

国内におけるTHETA.tvのアプリに関しては現在、Google Play Storeでのみダウンロードすることが可能だ。Apple Storeでの取り扱いについては今のところ未定。

これまで国内では規制の関係上、THETA.tvのアプリ提供を行うことができない状態であった。しかし、LINEの傘下で暗号資産取引所BITMAXを運営するLVC株式会社と提携したことにより、実現した模様だ。

LVCは昨年9月、LINEの独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を基盤とした外部企業サービスの提供を発表。その際、THETA.tvもその1つとして名を連ねていた。

Theta のCEOであるMitch Liu氏は、「この半年間、LINEと緊密に協力し、ついにTHETA-LINKアプリを立ち上げることができて感激している」とコメント。

そして「これは、日本、台湾、タイ、インドネシア、その他多くの東南アジア諸国の数百万人のユーザーを取り込むことにつながり、Thetaのネットワークとプロトコルにとって大きな節目となる。まさにこれはブロックチェーン技術が世界的に採用され始めたことを示すもので、2021年の我々の急成長を印象付けるものだ」と語った。

また、LINEのLINE Blockchainチームは、「暗号資産の世界と現実世界のギャップを縮めることで、誰もが簡単に暗号資産を利用・送金できる世界を楽しみにしている」とコメントした。(提供:月刊暗号資産