機内でテキパキと働くキャビンアテンダント(CA)は、いつでも清潔感のある身なりをしています。年齢を問わず好感を持たれやすい理由はどこにあるのでしょうか。キャビンアテンダントのヘアスタイルに焦点をあてて探っていきましょう。
好感度のポイントは前髪と眉毛にあり?
キャビンアテンダントの髪型といえば、おだんごヘアや夜会巻きのようなアップスタイルのイメージがあります。多くの航空会社では髪型について規則が決められており、髪の毛が肩につく長さになった場合は束ねないといけません。そのためアップスタイルにするキャビンアテンダントが多いのです。おだんごの高さは、耳の位置かそれよりも少し上くらいが良いといわれています。
人を好印象だと判断する基準の一つとして、顔の「左右対称性」かどうかが大きなポイントになると言われています。その際、眉毛は左右対称性を判断する要素とされ、眉毛の形も人へ与える印象に大きな影響があるとしています。そのため、眉毛のメイクアップは特に意識し、前髪は眉毛が見えるようにセットしましょう。
また、眉毛の下には表情筋があります。眉毛は表情筋の影響を受けて人の表情が現れやすい場所でもあります。イラストや、絵画においても、その人のキャラクターや感情をわかりやすく表すとされているため、眉毛で表情を持たせるということは技術の一つとしても知られています。そのため、お客様にやる気や意志が伝わりやすいように、あえてキャビンアテンダントの前髪は眉毛を出しているそうです。キャビンアテンダントのように颯爽とした雰囲気や清潔感を演出したい場合は、眉毛を出したスタイルがポイントとなるわけです。
前髪をすべてアップにすると、意欲的で凛としたイメージは出せますが、一歩下がった印象を与えたい場合は前髪を一部分おろして、額を少し隠すほうがいいといわれています。全部隠してしまうと、眉毛や額が全部隠れてしまい、他者から見た際に、表情がわかりにくく、印象操作が難しくなるため、避けた方がベターです。額を全部出すことに抵抗がある人は多い方は、キャビンアテンダントに多い斜めに下ろす前髪にし、やる気と謙虚さを表現できるスタイルを取り入れてみると良いでしょう。
いろいろな場面で役立つ、前髪セットのコツ
前髪を流す左右の比率は、顔の輪郭によって似合うバランスが違います。自分の顔の輪郭に合わせて、分け目を変えるといいでしょう。丸顔の人は7:3、面長やたまご型の人は8:2の分け目がバランスよく見せてくれます。
前髪の分ける場所で、顔の雰囲気も変えられます。センター分けは大人っぽい雰囲気に、右分けは愛らしい印象を与えます。左分けは右分けとは逆で、知的な雰囲気になるといわれています。さらに分け目のない前髪は、無邪気さを演出できます。ビジネスの時は左分け、プライベートでは右分けと変化を持たせてもいいでしょう。
ではキャビンアテンダントのように、いつ見ても整っている斜め前髪は、どのように作るのでしょうか。
斜め前髪の作り方
用意するものは、ヘアスプレーとクシ、そして前髪を留めるクリップです。まず前髪と後ろ髪を前後に分けておきます。
前髪を持ち上げ、流したい方向にクルクルと前髪を回してクリップで留めます。これは前髪に立ち上がりをつけ、流れのクセをつけるために行います。そのため少し時間を置いたほうがいいので、この時間を活かして後ろ髪を結んだり、化粧をしたりするといいでしょう。
少ししてから前髪のクリップを外します。ふわりと流れるようなクセがついていると思うので、その流れを生かしつつ、手でかたちを整えていきます。そして前髪にへアスプレーをかけます。細かい部分は、自分の指先にスプレーをかけて直すとよりきれいに仕上がります。
前髪の長さによっては、サイドに流した前髪をアメリカヘアピンでとめると安心です。額にぴったりとくっついた前髪よりも、少しカーブを描き余裕を持たせたほうが自然な仕上がりとなります。
いざという時は、CAのヘアテクで清潔感アップ
好感度の高さはどのような仕事でも必要な要素です。顔を出すことで仕事に対する意志が伝わり、さわやかな印象を与えます。キャビンアテンダントに多い斜めの前髪スタイルは、そのような意図が隠されていたのです。ぜひビジネスやプライベート、就職活動などで取り入れてみてはいかがでしょうか。少しのテクニックで、今とは違う雰囲気が演出できるのではないでしょうか。