東京には、VIPやセレブが多く暮らす日本屈指の高級住宅街がいくつも存在します。高級住宅街には、古くからの地元の名士や社会的地位のある人、著名人として活躍する人々が暮らしており、高級感あふれる雰囲気が特徴です。今回は、暮らしやすく治安もよい、富裕層に好まれる都内の高級住宅街をまとめて紹介します。

田園調布(大田区)

金融
(画像= mtaira/stock.adobe.com)

田園調布は、駅から街が放射線状に広がるヨーロッパ式庭園のような街並みをしています。これは、1920年代、日本で初めての計画都市として開発された背景を持つためです。田園調布には、私立の有名小学校が集まっており文教地区としても知られています。丘陵地に作られた坂の多い街のため、車での移動が便利です。

街の中心にある田園調布駅まで行けば、東急東横線と東急目黒線で都心へのアクセスも問題ありません。また、駅を取り囲むように大型商業施設やスーパーマーケットがあり、買い物にも便利な街です。

白金(港区)

高級マンションや豪邸の集まる「シロガネーゼ」の街は、もともと武家町でした。戦災を免れたエリアもあるため、白金を歩くと八芳園や旧朝香宮邸といった歴史ある建物を目にします。地下鉄の白金台駅や白金高輪駅のおかげで、三田や日比谷、麻布十番や六本木方面へのアクセスもよく、目黒駅までは1駅でJR線も利用しやすい環境です。

白金台駅そばの通称「プラチナ通り」では、落ち着いたショッピングが楽しめるでしょう。そのほか、白金プラザやクイーンズ伊勢丹もあり、買い物に大変便利なエリアとなっています。

松濤(しょうとう)(渋谷区)

明治維新後、旧佐賀藩主の鍋島家がこの地に茶園「松濤園(しょうとうえん)」を開業したことが地名の由来です。大正末期、松濤園の跡地を利用して、豪邸の集まる高級住宅街が形成されました。松濤は、渋谷から徒歩約5分の場所にもかかわらず、1区画だけ閑静な街並みが続いています。また、観世能楽堂やBunkamuraなどもあり、芸術や文化の香り漂う落ち着いたエリアです。

成城(世田谷区)

もともと、田園の広がるこの地に成城学園が移転したことが町名の由来です。小田急線の開通とともに開業した成城学園前駅によって、成城の名が広まるようになりました。成城は小田急線を利用すれば、乗り換えで東急世田谷線やJR登戸駅につながるため、都心や神奈川方面へのアクセスも良好です。このほか、成城には幼稚園から大学院まで幅広い教育を行う成城大学や、フレンチのアシエット、グランファミーユ・シェ松尾 成城コルティ店があるなど、教育の町、グルメの町としても有名です。

広尾(渋谷区)

東京空襲の戦火を免れた広尾には、明治や大正時代の歴史的な建物が残るレトロな街並みが続いています。文教地区としても知られており、都立中央図書館があるほか、聖心女子大学や日本赤十字看護大学など、有名私立大学が集まっています。また、大使館が集中するエリアのため、オーガニックや高級輸入食材などを扱うスーパーマーケットも充実しているのが特徴です。

番町(千代田区)

皇居に隣接する日本屈指の高級住宅街の一つで、日本のエリートを輩出してきた千代田区立番町小学校や、上智大学市谷キャンパスなど、名門校が集中しています。また、永田町や霞ヶ関に近く大使館も多いエリアのため、ハイセレブなショッピングやグルメが楽しめる街です。交通の便がとてもよく、エリア内にはJR四ツ谷駅とJR市ヶ谷駅、東京メトロの麹町駅と半蔵門駅があるため、各方面へスムーズなアクセスができます。

次に住むならどの高級住宅街にするかイメージしてみよう

東京都内の高級住宅街から6エリアを厳選して紹介しました。松濤や田園調布のように豪邸の集まる閑静なお屋敷町や、成城や番町といった高級マンションや名門校が集まるエリアなど、街によってさまざまな顔があります。富裕層が集まる高級住宅街は、「教育」「治安」といった面で安心です。気になった街を思い浮かべながら、生活しているイメージを膨らませてみましょう。

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