これからFX取引を始めたいという人がまず頭を悩ませるのが、「どのFX会社を選べばいいのか」という点だろう。その際の選択肢の一つとして、「FXブロードネット」を紹介する。

取引の仕方など、どのような特徴があるのか、またメリットやデメリット、評判についても解説するので、FX投資を始める際の参考にしてほしい。

FXブロードネットとは?

FXブロードネット,特徴
(画像=PIXTA)

FXブロードネットの基本情報

 口座数
※2020年12月時点
 20万9,743口座
※2019年12月比+8,377口座
 取引単位  ブロードコース:1ロット=1万通貨
※南アフリカランドは10万通貨
 ブロードライトコース:1ロット=1,000通貨
※南アフリカランドは1万通貨
 取引手数料  0円
 スプレッド  米ドル/円:0.2銭(1万通貨時)
 ユーロ/円:0.5銭(1万通貨時)
※通貨ペアによって異なる
※取引時間によって違いがある
 スワップポイント(買いスワップ)※2021年4月19日時点  米ドル/円:3円(1万通貨時)
 ユーロ/円:-31円(1万通貨時)
 通貨ペアの取扱数  24通貨ペア

FXブロードネットの特徴は?

この記事では、FXブロードネットの特徴について詳しく解説する。口座開設を検討する前にしっかりと確認しておこう。

●トラッキングトレードが使える

トラッキングトレードについて詳しく解説する前に、簡単にFXの注文方法を確認する。なおトラッキングトレードという名称は、FXブロードネット独自のものだ。FXブロードネットの店頭FX口座を持っていれば、別途申し込みをする必要はない。

FXの売買は、自分で値動きを見て注文を出す「裁量取引」と、あらかじめ決めておいた条件に達したら注文システムが自動的に売買をしてくれる「自動取引」に分かれる。

このうち、「トラッキングトレード」は自動取引に分類される。トラッキングトレードでは、「リピート型自動売買」という手法を用いている。指定した条件に達すると自動的に注文が出される点は、従来の自動注文と同じだ。ただリピート型自動売買では、その一歩先を行き、想定する変動幅の中で「いくら値動きしたら注文を出すか」を指定できる。

小さな値動きで注文を出すよう指定していれば、大きな利益は得られないかもしれないが、少しずつ利益を重ねることが可能だ。もし想定する変動幅を超えた値動きになった場合は、自動的に損切り注文が出される。そのため大きな損失が出にくい仕組みになっている点もポイントだ。

トラッキングトレードは、何度も自動売買を繰り返してくれるため、「値動きを観察する時間がない」「初心者なので売買のタイミングを決めるのが難しい」といった人にぴったりのツールと言えるだろう。

スプレッドが狭い

スプレッドとは、買値と売値の差のことだ。スプレッドの差が小さいほうが取引にかかるコストが少なくなる。FXブロードネットは、FX会社の中でもスプレッドが狭い点が特徴の一つだ。参考までに以下で他社との違いを見てみよう。

  FXブロードネット
※取引時間によって違いあり
A社
 米ドル/円  0.2銭  0.9銭
 ユーロ/円  0.5銭  1.9銭

米ドル/円で0.7銭、ユーロ/円で1.4銭の違いがある。1円未満の差は、1回限りの取引ではさほど気にならないかもしれない。しかし取引を何度も繰り返したり、自動取引を利用したりする場合は、スプレッドが狭いほうが利益が圧迫されるリスクが少ない。これからFX取引を始めるのであれば、各社のスプレッドの違いもチェックしておくべきだろう。

●少額から取引可能

FX取引を始めたいけれどお金がかかるのが心配……という人も多いだろう。FXブロードネットの特徴として、、通常の「1万通貨」からだけでなく10分の1の「1,000通貨」から取引できる「ブロードライトコース」がある。

例えばFXブロードネットで米ドル/円の取引をする場合、取引単位によって以下のように取引証拠金が異なる。

・「ブロード25MC/Sコース」(1万通貨~):取引証拠金4万3,200円~
・「ブロード25ライトMC/Sコース」(1,000通貨~):取引証拠金4,320円~
※2021年4月26日適用値

少額から始められるため、「FXは初めてなので少額から試してみたい」「いろいろな通貨の取引をしたい」という人におすすめだ。

FXブロードネットの評判は?

ここでは、FXブロードネットの利用者からの評判を紹介する。利用者はどのような点を気に入って利用しているのだろうか。

・1.トラッキングトレードが良い!
トラッキングトレードを利用すれば、1日中チャートに張り付く必要がない。自動売買を繰り返して少しずつ利益を上げることが期待できるため、値動きを気にしなくてもよいので安心だ。

・2.初心者でも簡単に使える
スプレッドが小さく、短期間での取引に対応できるのがよい。パソコンの取引画面が使いやすいのもメリットだ。1,000通貨からできるため、4,000円台の証拠金から取引できる点もおすすめできるポイントだ。

サポート面の満足度も高いが、スマホアプリでは、表示指標が限られている点を少々残念に感じる人もいるようだ。

・3.取引しやすいシステム
システムが安定していて取引しやすい。思い通りに入力できるところがよく、困ったことがあってもヘルプ画面で確認できる点もよい。

FXブロードネットの取扱通貨

FXブロードネットでは、24の取引通貨ペアがある。取引通貨ペアは以下のとおり。

 米ドル/円
 ユーロ/円
 英ポンド/円
 豪ドル/円
 NZドル/円
 カナダドル/円
 スイスフラン/円
 南アフリカランド/円
 ユーロ/英ポンド
 ユーロ/豪ドル
 ユーロ/NZドル
 ユーロ/カナダドル
 ユーロ/スイスフラン
 ユーロ/米ドル
 英ポンド/米ドル
 豪ドル/米ドル
 NZドル/米ドル
 英ポンド/豪ドル
 英ポンド/NZドル
 英ポンド/スイスフラン
 NZドル/カナダドル
 豪ドル/NZドル
 豪ドル/スイスフラン
 米ドル/スイスフラン

0通貨ペア以上、100通貨ペア以上取り扱うところもある。ただそれだけ多くの種類があると、どの通貨に投資すればいいのか迷うこともあるだろう。

FXブロードネットは24種類のペアだが、メジャーな通貨はそろっている。「値動きが激しい通貨」「それほど動かない通貨」など、どれでも選ぶことができる。「リスクはあるが値動きが激しい通貨で大きな利益を狙う」「利益は少しずつになるかもしれないが値動きの少ない通貨を選ぶ」など自分に合ったものを選べばよい。もちろんいくつかの通貨ペアに分散して投資することも可能だ。

FXブロードネットの取引ツール

FXブロードネットの取引は、「ダウンロード(パソコン)」「ブラウザ(パソコン)」「スマホアプリ(Android版、iPhone版)」「タブレット」「モバイル」とさまざまなツールで可能になっている。それぞれできることが若干異なるため、よく確認して利用しよう。簡単にツールごとの特徴を紹介する。

ダウンロード(パソコン)  FXブロードネットでの取引に関する機能をフル搭載している
ブラウザ版(パソコン)  シンプルなため、操作が簡単
スマホアプリ(iPhone版)  ワンタップで発注ができる。チャート11種類搭載
スマホアプリ(Android版)  ワンタップで発注ができる。為替レートと簡易チャートを一覧表示
タブレット版  複数の注文方法を選択可能。チャートの閲覧もできる
モバイル版  NTTドコモ、ソフトバンク、auの携帯電話から注文可能

パソコンやスマホアプリ、タブレットで取引を行う場合は、自動注文「トラッキングトレード」が利用できる。店頭FX口座を持っていれば申し込みは不要で、注文設定も簡単だ。

FXブロードネットのキャンペーン

現在、FXブロードネットでは以下のキャンペーンを実施している。ぜひキャンペーン中に口座開設を検討してみてはいかがだろうか。すでに口座がある人のために「友人紹介キャンペーン」も行っている。

 キャンペーン  内容  期間
 新規口座開設キャッシュバック 1.新規口座開設から2ヵ月目の末までに20万円以上の入金で2,000円キャッシュバック
2.新規口座開設から4ヵ月目の末までに新規取引200万通貨以上で1万円キャッシュバック
2021年1月1日~
2021年12月31日
 トラッキングトレード取引開始 口座開設完了月を含む4ヵ月目の末日以内にトラッキングトレードを利用し、新規注文約定50万通貨以上であれば5,000円キャッシュバック
※口座開設完了月を含む2ヵ月目の末までに20万円以上の入金、対象者判定時に口座残高が20万円以上あることが条件
2021年1月1日~
2021年12月31日
 友人紹介 2016年4月1日以降に、紹介先の人が「ご友人紹介専用申込フォーム」から口座開設、および口座開設完了月を含む4ヵ月目の末日以内に新規注文約定200万通貨以上の取引をした場合、紹介元の人に3,000円キャッシュバック
※紹介先の人の口座に20万円以上の残高がある場合が対象
2021年1月1日~
2021年12月31日

FXブロードネットを利用するメリット・デメリット

口座を開設する前にFXブロードネットを利用するメリットとデメリットも理解しておこう。

●FXブロードネットのメリット

FXブロードネットを利用するメリットは、以下のとおりだ。

・トラッキングトレードが利用できる

自動売買システムのトラッキングトレードが利用できる。FXブロードネットの店頭FX口座を持っていれば誰でも利用可能な点もメリットだ。

・取引ツールが無料で利用できる

FXブロードネットの取引ツールは「パソコン」「スマホアプリ」など数種類あるが、これらのツールはすべて無料で利用できる。もちろんチャートなどの資料の閲覧も無料だ。

・少額から取引が始められる

FXブロードネットでは、1,000通貨から取引可能だ。そのため取引証拠金も少額に抑えることができる。取引証拠金の最低金額は4,320円となっている(2021年4月26日適用値)。

●FXブロードネットのデメリット

口座を開設する前にFXブロードネットのデメリットも確認しておこう。

・選べる通貨ペアが他社に比べ少なめ

FXブロードネットの通貨ペアは24だ。他社では「50通貨ペア」、多いところでは「100通貨ペア以上」という会社もあるため、数多くの中から選びたい場合は少なく感じるかもしれない。

・トラッキングトレードの売買手数料がかかる

自動で売買してくれるトラッキングトレードは、大変便利なシステムだ。しかし利用時には売買手数料がかかる。具体的には1万通貨当たり片道200円の売買手数料が発生する。

口座開設の流れ

FXブロードネットの口座開設の流れは、以下の3ステップだ。

・ステップ1

パソコンやスマートフォンからFXブロードネットの「個人口座開設フォーム」をクリックする。入力フォームに名前、性別、生年月日、住所、連絡先、勤務先情報、金融資産情報、年収、投資経験を入力し、送信する。

・ステップ2

運転免許証やパスポートなどの本人確認書類、マイナンバー確認書類をアップロード・メール・FAX、郵送、いずれかの方法で提出する。

・ステップ3

審査に通過し入金すれば取引が可能となる。審査期間は、最短1営業日となっている。

自動売買で利益を狙うならFXブロードネット

FXブロードネットのFX取引は、自動売買システム「トラッキングトレード」を利用できる点が大きなメリットと言える。想定する変動幅の中で何度も自動的に売買を繰り返してくれるため、少しずつ利益を積み重ねたいと考える人にぴったりだろう。自動売買のため、値動きを追わなくてもいい点も初心者にとってはおすすめと言える。

これからFX口座の開設を検討している人は、FXブロードネットを候補に入れてみてはいかがだろうか。