一度加入した保険って、つい解約が面倒でそのまま加入し続けてしまいますよね。しかし、保険料は固定費。不必要な高額保険への加入は、かえって資産形成の足を引っ張ってしまうことがあります。この記事では、保険の考え方と、加入状況を見直すポイントをわかりやすく解説します。

高年収な看護師は不必要な保険に加入してしまうことも

看護師の保険見直し!不必要に高額保険に加入してない?
(画像=sewcream/stock.adobe.com)

看護師は同世代と比べて高年収。そのため、保険の営業を受けた経験がある人も多いでしょう。生活資金に余裕があると、「入っておいた方がいいかな?」と思い、つい加入してしまうこともありますよね。

自分にとって本当に必要な保険なら、加入し続ける価値があります。しかし、不必要な保険に加入し、高額な保険料を払い続けていると、かえって貯蓄が難しくなってしまいます。

貯蓄したいと考えているなら、まずは保険の見直しからスタートしましょう。

そもそも保険とは?本当に必要なの?

人生には、病気・ケガ・死亡をはじめとしたさまざまなリスクがあります。貯蓄が十分にあればこういったリスクにも備えられますが、働き始めたばかりだったり、家族を養っていたりすると、必ずしも必要なお金を準備できるとは限りません。

そのため、「保険」という仕組みが生まれました。

多くの人が保険に加入し、保険料を負担することで、万が一のトラブルに見舞われた人は、保険金としてまとまったお金を受け取れるようになります。

このように、保険には「自分では対応できない万が一のリスクに備える」という意味合いがあります。逆にいえば、自分がどんなリスクに備えたいのか、本当にリスクに備える必要があるのかを十分に考えて、保険に加入する必要があるのです。

保険の加入状況を見直す時のポイント

続いて、保険の加入状況を見直す時のポイントを具体的にお伝えします。自分自身の年齢や保険に加入する目的を踏まえて、加入の必要性を考えてみてください。

ライフステージや働き方に応じたリスクに備えよう

どのようなリスクに備えるべきかは、ライフステージや働き方によって変わります。

たとえば、独身で家族を養う立場にない場合、死亡リスクに備えることは、そこまで優先順位が高いとはいえません。それよりも、病気・ケガで入院した場合のリスクに備える必要があります。

病気・ケガのリスクについては、高額療養費制度や失業給付といった公的な保障も存在します。公的な保障と貯蓄だけでは対応しきれないリスクなのかどうかという点も、よく検討してみてください。

結婚している場合、共働きかそうでないかによって、死亡リスクにどこまで備えるべきかが変わってきます。共働きの場合、どちらかが病気・ケガ・死亡といった不幸にみまわれ働けなくなった場合、生活できる家計状況かどうかを見極めましょう。

このように、ライフステージや働き方によって、備えるべきリスクは変わってきます。

最近では、病気・ケガ・死亡といった万が一の事態に備えるのと同じぐらい、長生きした場合の生活費を蓄えておくことも重要です。ライフステージや働き方に応じて必要な保険に加入するとともに、しっかりと資産形成し、「長生きリスク」にも備えておくことが大切です。

貯蓄型保険は投資とよく比較検討しよう

保険の目的はあくまでリスクに備えることですが、満期になった時や途中で解約した時にまとまったお金がもらえるタイプの保険もあります。このような保険を、貯蓄型保険と呼びます。資産形成を目的として、貯蓄型保険に加入したという人もいるでしょう。

しかし最近では、貯蓄型保険はかえって投資効率が悪いという点が指摘されています。貯蓄型保険の場合、保険料として集めた資金を保険会社が運用し、運用で得られた利益から人件費などの経費、会社の利益を差し引いた分を、将来加入者が受け取ることになります。

それなら、自分自身で投資商品を選んで投資した方が、経費や利益が差し引かれない分、運用効率はよくなるはずです。

貯蓄型保険は、保障と貯蓄が一体になった商品ですが、保障と貯蓄は本来全く別のものです。あえて1つの保険商品で備えようとせず、保険と投資は分けて考えた方がメリットは大きくなります。

固定費の見直しが資産形成の第一歩

不必要な保険に加入している状態は、資産が目減りしているのと同じことです。「今解約したら損になるから…」と決断を先送りにするのは、賢い選択ではありません。時には「勉強代」と割り切って解約するのも、意味のある決断です。

ライフステージや働き方を踏まえ、自分にとって本当に必要な保険かどうかを見極め、将来振り返った時に後悔のない決断をしてください。

(提供:Medi Life

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