LINEの暗号資産(仮想通貨)およびブロックチェーン関連事業を展開するLVCは9日、LINEのデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」内で、LINEの独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を基盤としたNFTの取引ができる「NFTマーケット」の提供を予定していることを発表した。

NFT
(画像=月刊暗号資産)

LINEでは2018年4月にLINE Blockchain Labを設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発や、P2Pネットワークによる分散システムや暗号化技術の研究を行ってきた。

NFTについては、昨年8月に発表したブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers」において、開発者が簡単にLINE Blockchain上でNFT等のトークンを発行しサービスを構築できる環境を提供している。

LINE BITMAX Walletでは、ユーザーはLINEアカウント1つでLINE Blockchain上で発行されたNFTを含むデジタルアセットを管理することができ、手軽にLINEの友だちと送り合うことが可能だ。

今回発表されたNFTマーケットはLINE BITMAX Wallet内のサービスとして提供される予定。

LINE Blockchain上で発行されたNFTの二次流通市場を構築することで、ユーザー間の取引においてNFTの付加価値が高まっていく場を提供し、エコシステム内で流通する価値の最大化を目指すという。

また同日、ブロックチェーン技術を用いたNFT事業支援を行うdoublejump.tokyoとエンタメ分野で数々のヒット作品を手掛けるスクウェア・エニックスは、共同開発したNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」のブロックチェーンにLINE Blockchainを採用することを発表。

資産性ミリオンアーサーで提供するNFTデジタルシールは、NFTが持つ特性に加え、絵柄が一枚一枚異なるため、ユーザーはデザイン面においても唯一無二のNFTデジタルシールを所有することが可能となる。

なお、LINEのNFTマーケットと資産性ミリオンアーサーのデジタルシールの詳細な提供日は明かされていない。

国内約8,800万人以上が使うLINEを通じNFTの取引を行うことができるようになる意義は非常に大きい。

これまで海外主導のもと広がったNFTが、日本でもより馴染み深いものになるきっかけになるだろう。また約8,800万人が利用するアプリケーションを用いたNFTマーケットということもあり、二次流通市場の活発化にも期待が集まる。(提供:月刊暗号資産