さまざまな社会問題が深刻視される中、その解決法としてアサーティブ・コミュニケーションが注目されている。人材育成にも役立つ手法なので、現代の経営者はぜひ身につけておきたい。概要に加えて、メリットやトレーニング法などをしっかりと押さえよう。
目次
現代ビジネスに欠かせない? 「アサーティブ・コミュニケーション」とは
古くから日本企業では「しつけ」や「社会的規範」が重視されており、今でもこれらを軸として研修を行う企業は少なくない。しかし、これらのものが「人間の社会活動を阻害している」といった考え方が浸透しつつあり、国内企業の在り方は少しずつ見直されてきている。
「アサーティブ・コミュニケーション」の重要性
このような現代において、経営者が確実に理解しておきたいものが「アサーティブ・コミュニケーション」の重要性だ。アサーティブ・コミュニケーションとは、自分と相手の両方を尊重しつつ、率直に意見や気持ちを伝えるようなコミュニケーションの取り方を指す。
さまざまな社会問題が浮き彫りになる中、アサーティブ・コミュニケーションの注目度は確実に高まっている。特にビジネスシーンにおいては、アサーティブ・コミュニケーションが主流になる可能性も十分に考えられるので、世の中の経営者は早めに概要やポイントを理解しておきたい。
アサーティブではないコミュニケーションとは?
予備知識として、「アサーティブではないコミュニケーション」についても紹介しておこう。具体的なものとしては、主に以下の3つが挙げられる。
アサーティブではないコミュニケーションの問題は、人間関係におけるさまざまなトラブルを誘発する点だ。例えば、攻撃型はパワハラやセクハラ、作為型は組織の崩壊につながる恐れがある。
受身型は一見すると害がないように思えるが、場合によっては周囲を苛立たせることがある。また、そもそも従業員が受身型になってしまっている社内環境にも、何かしらの問題があると考えられるだろう。