エビングハウスの忘却曲線を活用した研修の例

ここまでの内容を踏まえて、以下ではどのような研修内容が候補になるのかを簡単にまとめた。

<研修やセミナーの例>
・基礎研修で教えた内容を、OJT(※)として再度実践する
・ヒアリングで現場が抱えている課題を自覚してもらい、従業員自身での復習を促す
・特に習得させたいポイントは、日頃の業務の中でもこまめに指摘する
(※)実際の業務を通して、上司などが指導をする教育手法。

他にも関連資格の取得に挑戦をさせるなど、復習の機会はさまざまな方法で増やせる。研修・セミナーを受ける側の負担も考慮しながら、自社に合った学習環境を考えてほしい。

エビングハウスの忘却曲線だけでは、理想的な教育環境は実現しない

エビングハウスの忘却曲線は、人材教育のさまざまな場面に活用できる。ただし、理想的な教育環境を整えるには、ウォータールー大学の研究との併用や従業員へのフォローも必要になる。

より効率的な環境を整えたい企業は、本記事の内容を参考にしながら自社の教育環境を見直してみよう。

文・片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。

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