リクルートカードは、年会費無料でリクルートポイントがたまるカードだ。ポイント還元率は常に1.2%とかなり高いため、メインカードとして使うと効率的にポイントがためることができるだろう。

この記事では、リクルートカードの評判やメリット・デメリットなどを詳しく解説する。

リクルートカードはなんでも1.2%の高還元率が強力な魅力

リクルートカード,評判
(画像=PIXTA)

リクルートカードは、2013年にリクルートホールディングスがJCB・三菱UFJニコスと提携し発行を開始したカードだ。

リクルートカードの最大のメリットは1.2%という高い還元率だが、まずはカードの概要を見ていこう。

年会費 永年無料
国際ブランド Visa、Mastercard、JCB
ポイント還元率 1.2%~21.2%
ポイント リクルートポイント
追加カード 家族カード、ETCカード(いずれも年会費無料)
付帯保険; 旅行損害保険(海外・国内)、ショッピング保険
申し込み条件 18歳以上で安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)

会費は無料、家族カードも無料

クレジットカードの中には年会費がかかるカードもあるが、リクルートカードの年会費は永年無料だ(発行手数料も無料)。

家族カードも、発行手数料と年会費はかからない。家族カードの還元率も1.2%なので、家族全員で利用すると効率よくポイントがためられるだろう。

高還元率

リクルートカードはどこで利用しても還元率1.2%と、業界トップレベルの還元率を誇る。例えば、1000円の買い物をすると12ポイントがたまるという仕組みだ。

他社カードでは、特定の提携店のみで還元率が高いというケースも少なくない。常に高還元率のリクルートカードは、メインカードとしてぴったりの1枚といえるだろう。

旅行保険・ショッピング保険が付帯

リクルートカードには、旅行損害保険とショッピング保険が無料で付いている(利用付帯)。

年会費無料カードの中には、旅行保険が付いていないカードもある。その点リクルートカードなら、急に旅行に行くことになってもカード付帯の保険を利用できるので安心だろう。

ETCカードも無料

ETCカードの年会費も無料だ。他社カードでは年会費無料でもETCカードには年会費がかかることがあるので、その点リクルートカードは使い勝手が良いといえる。

リクルートカードのいい評判

リクルートカードの良い評判として、以下のような口コミが見られた。

● 還元率が高い
● 電子マネーチャージでポイントがたまってお得
● 系列サービスを利用すると効率よくポイントがたまる

やはり、高い還元率をメリットと捉える人が多い印象だ。

電子マネーチャージでポイントがたまるカードは少ないので、その点もリクルートカードの大きなメリットといえるだろう。

系列サービスをよく利用する人なら、効率よくポイントがたまる上にポイントをそのまま使用できるので、持っておくべき1枚といえる。

リクルートカードの悪い評判

一方で、リクルートカードの悪い評判として、以下のようなものが散見される。

● 他社カードとの違いがあまり感じられない
● ポイントの使い道が限られている

リクルートカードは系列サービスで利用すると還元率が2倍以上にアップするカードなので、系列サービスを利用しない人からすると、他社カードとの違いは感じにくいのかもしれない。

リクルートポイントの使い道については、確かにそのままでは利用方法は限定的だが、汎用性の高いPontaポイントやdポイントに交換できるので、使い方次第といえるだろう。

リクルートカードのメリット

リクルートカードには、常時還元率1.2%以外にもさまざまなメリットがある。

● リクルート提携のショッピング・ストア利用なら有利
● カード利用でたまるポイントは、PONTAポイント、dポイントに等価交換できる
● ETCカードも年会費無料。通行料金100円で1.2ポイントがたまる!
● 電子マネーへのチャージも1.2倍

それぞれのポイントの詳細を、以下にまとめて解説する。

リクルート提携のショッピング・ストア利用なら有利

常にポイント還元率が1.2%と高いリクルートカードだが、下記のような提携サービスを利用するとさらに還元率を上げることが可能だ。

● じゃらん 3.2%
● ホットペッパービューティー 3.2%
● ポンパレモール 4.2~21.2%

リクルートカードで決済すると、ポンパレモールなら最大で還元率21.2%と驚異的な数値になる場合もある。これらのサービスをよく利用する人なら、リクルートカードを使わないともったいないといえるだろう。

またリクルートカードで、一部の公共料金や携帯電話・固定電話料金、新聞購読料の支払いなども可能だ。その際の還元率は1.2%なので、ポイントを効率よくためるなら、支払いをリクルートカードにまとめるのもよいだろう。

カード利用でたまるポイントは、Pontaポイントやdポイントに等価交換することができる。

リクルートカードでたまるリクルートポイントは、提携サービスでそのまま利用することも可能だが、使い道が以下のものに限られてくる。

● じゃらん
● ホットペッパービューティー
● ホットペッパーグルメ
● ポンパレモール

しかしリクルートポイントは、Pontaポイントやdポイントに等価交換して利用することもできる。

例えばPontaポイントは以下のような店舗をはじめ、レストラン、ネットショッピングなど幅広いサービスで使用できる。

● ローソン
● 出光
● ケンタッキーフライドチキン
● すき家
● ゲオ

またdポイントにも等価交換して使えるので、ファミリーマートやマツモトキヨシ、マクドナルドなどを多く利用する人にも使いやすいだろう。このように、二つのポイントに等価交換できるので、利用できる場所は非常に多くなっている。

ETCカードも年会費無料。通行料金100円で1.2ポイントがたまる!

リクルートカードはETCカードを年会費無料で利用できる。さらにポイント還元率はショッピングの場合と同様、1.2%と高いのでお得だ。

またリクルートポイントとは別に、通行料金に応じてマイレージをためることもできる。たまったマイレージは、専用サイトで無料通行分に還元可能だ。ただし、国際ブランドによっては新規発行手数料がかかる点には注意すべきだろう。

国際ブランド 新規発行手数料 年会費
Mastercard、Visa 1100円(税込) 無料
JCB 無料 無料

電子マネーへのチャージも1.2倍

リクルートカードでは、電子マネーへのチャージでもポイント還元率は1.2%と高めとなっている。

実は、電子マネーチャージでポイント還元されるカードは限られており、その中でも年会費無料で還元率1.2%は業界トップクラスだ。

ただしポイント付与の対象は、「電子マネーチャージの合計額で月3万円まで」と決まっているので注意が必要だ。その月のチャージ合計額が3万円を超えると、3万円分はポイントをもらえるが、超えた分は全てポイント付与の対象外になる。

また国際ブランドによって、ポイント付与対象の電子マネーが異なる点にも注意が必要だ。

国際ブランド チャージでポイントがたまる電子マネー
Mastercard、Visa nanaco、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA
JCB モバイルSuica、nanaco

nanacoについては2020年3月12日以降、リクルートカードを新規登録することが不可となった。すでに登録済みの人だけがポイント付与の対象となる。

リクルートカードのデメリット

リクルートカードには、次のようなデメリットもあるので注意が必要だ。

● 旅行付帯保険・ショッピング保険が無料で付帯するも旅行代金の支払いが必要
● 何にでも1.2%であるが、最高の率ではない
●旅行付帯保険・ショッピング保険が無料で付帯するも旅行代金の支払いが必要

リクルートカードには、旅行損害保険とショッピング保険が無料で付帯する。その内容は、万が一の旅行中の事故や、カードで購入した商品の破損・盗難などを補償するものだ。


保険名 Mastercard/Visa JCB
海外旅行損害保険 最高2000万円 最高2000万円
国内旅行損害保険 最高1000万円 最高1000万円
ショッピング保険 年間200万円 年間200万円

ただし旅行保険が適用されるには、利用付帯といって、リクルートカードで旅行代金を支払うことが条件となるので覚えておこう。ショッピング保険についても、リクルートカードで支払うことが前提だ。

何にでも1.2%であるが、最高の率ではない

リクルートカードの還元率は常に1.2%と高水準だが、最も還元率が高いというわけではない。利用するサービス・店舗とカードの組み合わせによって、カードの還元率は変化するからだ。

例えば楽天カードなら、楽天市場で利用すればポイント還元率は最大で3%となる。ヤフーカードなら、Yahoo!ショッピングとLOHACO利用時に3%(Tポイント2%+PayPayボーナス1%)だ。

よく利用するサービス・店舗に応じてカードを使い分けるのがおすすめだが、使い分けが面倒な人には、常に還元率1.2%のリクルートカードはぴったりの1枚といえる。

JCB、Visa、Mastercard3つの国際ブランド、どれがオススメ?

国際ブランドとは、JCBやVisaなどのクレジットカードのブランドのことだ。どの国際ブランドを選ぶかによって、利用できる店舗数などに違いがでる。

JCB

JCBは、日本発の国際ブランドである。そのため日本に加盟店が多いという特徴があり、国内で利用できる場所が多くある。ハワイなどの日本人観光客が多い場所でも、加盟店は多い傾向だ。

リクルートカードでETCカードを作成する予定なら、JCBがおすすめだろう。MastercardかVisaを選ぶと、新規発行手数料がかってしまうからだ。

Visa

Visaは世界的に知名度が高く、最も加盟店数が多いブランドだ。海外旅行に行く予定があるなら、Visaをおすすめする。

楽天Edyなどの電子マネーへのチャージを考えているなら、VisaかMastercardが向いている。JCBを選ぶと、モバイルSuicaのみがポイント付与の対象となるためだ。(nanacoは新規登録不可なのでここでは除外)。

Mastercard

Mastercardは、Visaに次いで加盟店数が多いブランドだ。

なお、Visaがアメリカ方面に強いといわれているのに対し、Mastercardはヨーロッパ方面で強いとされている。ヨーロッパに行く予定があるなら、Mastercardがおすすめだろう。

リクルートカードはPontaポイントやdポイントをよく使う人にオススメ

リクルートポイントは使い道が限られているため、Pontaポイントやdポイントに交換して使用するケースが多いようだ。そのため、リクルートカードはこれらのポイントをよく利用する人におすすめのカードといえる。

近年ではau PAYでの利用やau PAY カードの支払い充当など、Pontaポイントが使える場所は増えている。また、dポイントも汎用性が高いので幅広いサービス・店舗で利用できるだろう。

たまったポイントをよく利用するサービス・店舗で使用できるなら、リクルートカードは大変お得なカードだ。うまく活用すれば、お得なショッピングを楽しむことができるだろう。