使いやすさを追求したシンプルな画面で注目を集めているLINE証券。
この記事では、LINE証券の特徴やLINE証券で投資する際の手数料、お得なキャンペーン・特典などを紹介する。話題の「株のタイムセール」についてもモデルケースをもとに検証するので、LINE証券での口座開設を検討中の人はぜひ参考にしてほしい。
LINE証券とは
LINE証券は、LINEグループと野村證券グループが2018年に設立したネット証券だ。
「投資をもっと身近に、もっと手軽に」をミッションに掲げ、スマートフォン1つで手軽に投資できるサービスを提供している。
初心者にもわかりやすいシンプルなデザインと、直感的に操作できる使い勝手の良さが人気を集めている。ショッパーズアイ社調べ(2020年7月時点)によると、「20代投資家が選ぶスマホで使いやすいネット証券」でNo.1を獲得している。
2020年には現物取引だけでなく、信用取引の取り扱いもスタートし、2021年にはIPO(新規上場株)サービスを開始。2021年7月からは、「アナリスト評価通知」と「マーケットニュース」がLINEでタイムリーに届くサービスも始まった。
LINE証券は、サービス開始からわずか1年半ですでに50万口座を突破しており、非常に勢いのある証券会社と言えるだろう。
LINE証券の利用メリット
続いて、LINE証券のメリットを6つ紹介していく。
数百円から少額で投資できる
LINE証券には、次の3つの取引方法が用意されている。それぞれの特徴は次のとおりだ。
・いちかぶ……1株数百円という少額から投資できる。平日夜21時まで取引できる。
・現物取引……100株単位で本格的に株を取引でき、株主優待や配当も狙える。
・信用取引……少ない元手で大きなリターンを狙うことができ、下落局面でも利益を出せる可能性がある。
株式投資では、原則100株単位からしか取引できない。初心者が株式投資をしようと思ったら、数十万円から百万円超のまとまった資金を用意する必要がある。
しかし、LINE証券の「いちかぶ(単元未満株)」なら、1株単位で株式投資ができるので、1株数百円から有名企業に投資することも可能だ。中小型株や新興市場株も含めれば、1,000銘柄以上から好きな銘柄を選べる。
低コストで投資できる
LINE証券では、2021年7月まで現物取引の買付手数料が無料だった。2021年8月より買付手数料が有料化されたものの、信用取引の取引手数料は金額にかかわらず0円だ。
他の証券会社であれば、信用取引の取引手数料だけでも複数のプランが用意されているケースが多い。一律0円というのは非常にわかりやすく、投資初心者にも安心の手数料体系と言える。投資信託の購入手数料も全銘柄0円なので、毎月一定額を積み立てるつみたて投資も利用しやすいだろう。
LINEポイントやLINE Payを利用できる
日頃からLINEポイントやLINE Payを利用している人も多いだろう。
LINEポイントは1ポイント1円でLINE証券に入金できる。貯めたLINEポイントを使って投資すれば、効率的に資産を増やすことができるだろう。LINEポイントで、毎月一定額を投資するつみたて投資の設定をすることも可能だ。
LINE Payは、LINEグループが提供するモバイル送金・決済サービスだ。店舗やオンラインショッピングで利用できるほか、LINEを使ったリアルタイムでの送金が可能なので、友人同士で割り勘するシーンでも重宝する。LINE Payを使えば、即座にLINE証券への入金が反映される。
LINEポイントやLINE Payをよく利用しているなら、LINE証券で投資を始めることを検討したい。
スマホのLINEアプリで手軽に投資できる
多くの証券会社では、口座開設後に専用アプリをダウンロードする必要がある。しかしLINE証券では、LINEアプリを起動すれば簡単に投資をスタートできる。
具体的には、LINEアプリの「ウォレット」タブから「LINE証券」のアイコンをタップするだけだ。Webブラウザで取引したい人は、LINEからそのままWebブラウザに移ることもできる。Webブラウザの画面をお気に入りに追加しておくと便利だ。
LINE証券のスマホアプリはシンプルなデザインで、初心者でも感覚的に操作できるよう設計されている。文字が大きくて見やすいため、移動中や休憩時間などに、手軽にアプリをチェックして投資ができる。
夜間でも1株単位で取引できる
LINE証券の「いちかぶ」は、平日は夜21時まで取引が可能だ。お昼休みや仕事帰りの時間に株価をチェックし、サクッと銘柄を選んで投資できる。スキマ時間を活用して少額投資ができるのは、投資初心者にとってはうれしいポイントだ。
キャンペーンやタイムセールが充実している
LINE証券は、お得なキャンペーンや株のタイムセールを多数実施している。
「現金プレゼント」「株がタダで買える」などの魅力的なキャンペーンが実施されているタイミングで口座開設するのもいいだろう。
中でも「株のタイムセール」が人気で、タイムセールの期間中は、対象銘柄を割引価格で購入できる。上限株数に達し次第終了となるため、株のタイムセール情報はこまめにチェックしておくようにしたい。
LINE証券の手数料
LINE証券の現物取引の手数料は、2021年8月14日までは、買付手数料が無料で売却時のみ手数料がかかる手数料体系だった。しかし、2021年8月14日から、以下のように改定された。
売買代金 | 委託手数料(税込) |
5万円以内 | 55円 |
5万円超10万円以内 | 99円 |
10万円超20万円以内 | 115円 |
20万円超50万円以内 | 275円 |
50万円超100万円以内 | 535円 |
100万円超150万円以内 | 640円 |
150万円超3,000万円以内 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
LINE証券の信用取引にかかるコストは以下のとおりだ。
手数料 | 0円 |
金利(買い) | 2.80% |
貸株料(売り) | 1.15% |
管理費 | 10銭(税抜) |
名義書換料※「買い」のみ | 50円(税抜) |
LINE証券の「いちかぶ」では、手数料はかからない。代わりに、「スプレッド」という実質的な取引コストが発生する。公式ホームページに記載されている取引コストの目安は0.2~1.0%だ。LINE証券の投資信託の購入手数料は0円だ。
LINE証券のキャンペーン・特典
続いて、LINE証券のお得なキャンペーンや特典の内容を具体的に紹介していく。
「株のタイムセール」
「株のタイムセール」では、対象銘柄を3%・5%・7%オフの割引価格で購入できる。購入できるのは対象銘柄のうち1銘柄で、銘柄ごとに決められた購入上限株数まで購入できる。
株のタイムセールでは取引コストをLINE証券が全額負担してくれるので、取引コストの分がお得になる。
「現金2万円プレゼント」キャンペーン
期間:2021年7月1日〜同年9月30日
口座開設後、クイズに正解し、100万円以上の株を購入もしくは入庫すると、現金2万円を受け取れる。
「最大4,000円相当の株がタダで買える」キャンペーン
期間:2020年3月5日00:00〜終了日未定
「初株チャンスキャンペーン」とも呼ばれている人気のキャンペーン。口座開設して翌月末前日までに2問のクイズに回答すると、正解数に応じて株の購入代金(最大4,000円相当)を受け取ることができる。1問正解したら2株分、全問正解したら3株分となる。
LINE証券の「株のタイムセール」はお得なのか?
LINE証券で大人気の「株のタイムセール」について、割引以外にどんなメリットがあるのか、より詳しく見ていこう。
タイムセールで買うと、いくらお得になるのか?
株のタイムセールを活用すると、どのくらいお得なのかをモデルケースをもとに検証していこう。
通常は1株1万5,000円のA社の株価が、タイムセール中は7%オフで1株1万3,950円になっていたとする。5株購入すると、購入代金の合計額は6万9,750円だ。これを通常価格7万5,000円で売却できたとすると、利益は5,250円となる計算だ。
このように、LINE証券の株のタイムセールを賢く活用すれば、狙った銘柄をお得に購入し、リスクを抑えて利益を出せる可能性もある。
タイムセールのシェアでLINEポイントが当たる!
タイムセール開催中に、指定のハッシュタグをつけてTwitterでキャンペーンをシェアすると、LINEポイント1,000ポイントを受け取れる可能性がある。当選すると、タイムセール参加から約2週間で当選連絡があり、1,000ポイント付与される。
受け取ったLINEポイントは、LINE証券に入金して投資の原資にできる。割引価格で株を購入できることにくわえ、LINEポイントゲットのチャンスがあるのもうれしい点だ。
LINE証券のデメリット
「株のタイムセール」をはじめとしたお得なキャンペーンが充実しており、初心者にとって使い勝手のいいLINE証券。しかし、注意しておきたいデメリットもある。続いて、LINE証券のデメリットを見ていこう。
取扱商品が少ない
LINE証券は他の証券会社と比べると取扱商品が少ないというデメリットがある。情報収集や銘柄分析を行い、幅広い選択肢の中から商品を選びたいという人には向いていない。
逆に言えば、初心者に向いている商品を厳選しているということでもある。まずは初心者向けの銘柄から選んで投資したいという人にはLINE証券が向いている。
NISAを利用できない
NISAとは、一定の上限額までの投資で得た利益が非課税になる制度だ。LINE証券はNISAに対応していないため、LINE証券では、NISAを利用することはできない。
とはいえ、まずは投資経験を積んでからNISAを利用するかどうか判断したいと考える初心者も多いだろう。LINE証券で投資を始めてみて、自分に合うと感じたら、他の証券会社で口座開設してNISAを始めても遅くはないだろう。
「いちかぶ」は手数料が割高な場合も
LINE証券の「いちかぶ」には手数料がない。しかし、売値と買値の差額である「スプレッド」が実質的な手数料となっている。
売買に手数料がかからないわけではないので、「いちかぶ」を購入するときは、売値と買値の差額をよく見て実質的な手数料を判断するようにしたい。
LINE証券で投資を始めよう!
口座開設から投資までスマートフォンで完結し、LINEアプリを使って手軽に投資できるLINE証券は、初心者におすすめの証券会社だ。お得なキャンペーンや「株のタイムセール」を活用すれば、楽しみながら投資経験を積んでいくことができる。
また、公式ホームページにはつみたて投資のシミュレーションも用意されている。スマートフォンで簡単にシミュレーションできるので、口座開設前に利用してみるのもいいだろう。