「楽天カードを使いたい」「審査に落ちないか不安」と、考えていないだろうか。楽天カードは利用者数が多いので、そこまで審査難易度は高くないと考えられている。しかし収入がなかったり、過去に支払いの遅延を起こしたりしていると、審査に落ちる可能性があるだろう。

クレジットカードを申し込む前の準備として、審査の実態をとらえておくとよい。今回は楽天カードがほしい人のために、審査通過のポイントを解説する。この記事の内容を実践すれば、正しい準備を進められるだろう。

楽天カードの基本情報

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(画像=PIXTA)

まずは楽天カードの基本情報を紹介していく。

年会費 永年無料
最高利用可能額 100万円
基本ポイント還元率 1%
基本SPUポイント倍率 楽天カード利用で2倍
ブランド Mastercard、VISA、JCB、アメリカン・エキスプレス
付帯機能 楽天ポイント、楽天Edy(選択可能)
サービス・保険 ETCカード、家族カード、カード盗難保険、海外旅行保険

年会費永年無料なので、無駄なコストなく使えるのが大きい。ポイント還元率も1%と高くブランドも幅広いので、多くの人にとって便利に感じられるだろう。

楽天カードの審査は厳しいのか

楽天カードを確実に手に入れたい人にとっては、難易度が気になるだろう。審査の厳しさについて以下より解説をする。また楽天が一度の審査にかける時間についても考察するので、参考にするとよいだろう。

審査の難易度について

結論からいうと楽天の審査難易度は、多くの人が思うほど高くないと考えられる。申し込み対象が幅広いのが理由だ。18歳以上であればだれでも申し込めるが、高校生は不可能である。

学生や主婦・アルバイト、パートなど正社員以外の人でももてる。本人だけでなく世帯収入が一定以上で、お金への責任感があれば審査に通れる仕組みだ。以上からまじめに生活していれば、クレジットカードをもてる可能性が高い。

審査のスピードについて

楽天カードの審査スピードは、数分~1週間がほとんどである。2~3日で楽天側から連絡が届くケースが多いという。

ただし楽天は即日発行に対応していない。数分で審査に通過できても、すぐにカードをもらえるわけではないので、楽天側からの連絡を慎重にたしかめるとよいだろう。申し込みから自宅に届くまで、2週間程度は想定しておくとよい。

楽天カードの申し込みから審査・受け取りまでの流れ

楽天カードを申し込んでから入手するまでの流れを解説する。インターネットの専用フォームで必要事項を入力し、審査に通過すればカード発行が決まるのだ。以下より具体的な手順を解説していく。

Webから必要事項を入力

まずはWebから専用申し込みフォームにアクセスし、必要事項を記していく。

楽天カードの公式サイトには、パソコンやスマートフォンどちらからでも入れるのだ。専用フォームでは住所や氏名・電話番号、メールアドレスなどの必要事項を入力していく。カードの支払いをスムーズに進めるため、引き落とし口座も登録するとよいだろう。

入会審査・カード発行

申請から終わったら入会審査に入り、通過ならカードを発行してもらえる。このとき審査や発行状況は、公式サイトでいつでも確認可能だ。「お申し込み受付のお知らせ」というメールにあるIDに加え生年月日、電話番号を入力すればアクセスできる。

審査通過ならカードを発行してもらえる。そのためメールアドレスで楽天側からの連絡を、しっかりとたしかめるとよいだろう。

カードを受け取る

楽天の場合、カードの受け取り時は本人確認資料が必要だ。運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真つきの証明書を示す。楽天側から送付の知らせが出たら、受け取れるように準備しておくべきである。

しかし不在や住所違いなどで受け取れなかった場合もあるだろう。その場合は楽天側から再度の状況確認ののちに、正規の住所へカードを送ってもらえる。受け取り損ねたら楽天カードコンタクトセンターに相談するとよいだろう。

カードの受け取りが決まったら、メールや電話による楽天側からの連絡を慎重にたしかめていくとよい。

楽天カードの審査に落ちてしまう人の特徴

楽天カードの審査に落ちてしまう理由は、申請者に原因があることが多いのだ。とくにこれから紹介する7つのどれかに当てはまっていると、カードを入手できない可能性がある。それぞれを確認し、自身が該当しないか把握しておくとよいだろう。

多重申し込みをおこなっている

多重申し込みがあると金融機関への印象が悪くなり、審査に落ちる可能性がある。

多重申し込みとは、短期間または同時に複数のカード会社に申し込むことだ。しかし楽天以外の金融機関にも申し込むと、各社から「多くのお金を使おうとしている」と悪印象をもたれやすい。

クレジットカードは決済に使うことで、支払を期限までに遅らせられる。そのため多くのお金を借りると返せないリスクがあり、金融機関が警戒するのだ。以上から他のカード会社にも申し込みたくなったら、楽天側から審査不通過の結果が出てからにするとよいだろう。

定期的な収入がない

申請者に定期的な収入がないときも、審査に落ちる可能性がある。とくにひとり暮らしで無職の場合は要注意だ。

しかし楽天側が決めている安定収入の基準は、そこまで厳しくないと考えられる。本人以外でも家族の収入が安定していればよいのだ。なにかあったときでも、収入のある人が支払いをカバーしてくれると考えられている。これが学生や主婦のような、仕事のない人がカードを作れる理由だ。

本人や家族に安定した収入があれば、大抵はクレジットカードをもてると考えるとよいだろう。

在籍確認ができない

在籍確認を見逃してしまうと、カードの審査に進めない。これはカード作成に先駆けて、発行会社側が勤務先に確認連絡を入れることである。申請者が書いた収入に根拠があるかをたしかめるためだ。

確認の電話に出られない理由として勤務先が休日だったり、電話が見逃されたりしていることがあげられる。カード発行までの流れに進展がないときは、在籍確認の連絡があったか楽天側に確認するとよいだろう。見逃されていたらもう一度かけてもらうように、相談をすべきである。

キャッシング枠を申し込んでしまった

キャッシング枠を申し込むことで審査が厳しくなり、通過できない可能性もある。これはクレジットカードを使って借りられる限度額を意味し、急に現金が必要になったときは役に立つ。

しかしキャッシングは借金なので返済能力を問われる。そのため楽天側の審査にも時間がかかる可能性に注意だ。

すぐにカードを手に入れたかったり、多額の管理に自信がなかったりするときは、キャッシング枠をゼロにして申し込むとよいだろう。

過去に金融事故を起こしている

過去に金融事故を起こしている人は、楽天に申し込んでも審査に通らない可能性がある。

借金返済の延滞を繰り返したり、債務整理や自己破産などの履歴があったりする人がいる。一連の事態は「金融事故」と呼ばれるのだ。このようなネガティブな履歴があると、信用情報機関に要注意人物として名前が載ってしまう。世間ではこれを「ブラックリスト」と呼ぶ人もいる。

金融事故を起こして信用情報に名前が載らないように、計画的なお金の使用を心がけていくとよいだろう。

請内容に虚偽がある>

虚偽の申請内容は審査に悪影響だ。クレジットカードに申し込むときは個人情報や収入、勤務先などを入力しなければならない。しかしひとつでも事実と違う内容があると、金融機関への悪印象になる。

ウソの申請内容は、やましい点があると金融機関に思われやすい。また誤字脱字のような間違いがあっても審査に影響がおよぶので注意すべきだ。申請内容は正直かつ丁寧な記入が大切である。

キャッシングやローンなどで借り入れ金額が多い

申請時点で借り入れ金額が多いと、審査に悪影響だろう。借金が多いことで、金融機関は返済能力を疑うからだ。

借り入れが解決していないのに申し込むと、金融機関側は警戒する。「クレジットカードを渡すことで、支払いを踏み倒されないか」と考えられるのだ。以上から借金がある人は、すべて解決してからカードに申し込むとよいだろう。

楽天カードの審査に落ちてしまったら

楽天カードの審査に落ちた場合は、次の3つの対処法を考えるとよいだろう。最低半年以上の期間をあけて、再び申し込むことが望ましい。ほかにも楽天会員のランクを上げたり、返済実績を作ったりすることが重要だ。

再申し込みは最低半年以上の期間を空ける

審査不通過が決まったあとは、同じ会社への再申し込みは半年以上の期間を空けるべきだ。同じところへすぐに再び申し込むのはおすすめできない。不通過の理由につながるネガティブな印象が、金融機関側に定着しているからだ。

しかし半年以上空ければ、経済的な状況が改善していると評価されやすい。審査に落ちた理由を見なおし、半年の間に問題を解決するとよいだろう。

楽天会員ランクを上げておく

楽天会員ランクが高いと、審査に通過できる可能性がある。会員ランクに応じた審査優遇があるからだ。

買い物やサービスの利用を重ねると、一般からシルバー・ゴールド、プラチナ・ダイヤモンドと上がっていく。カードの支払い期限を守らないとランクアップはできないので、支払い期限を守り続けることが重要だ。

支払い実績が充分でランクが高ければ、楽天カードをもてるようになるだろう。

クレジットヒストリーを積み上げておく

クレジットヒストリーとは信用取引履歴であり、これが健全ならカード審査に通過しやすくなる。期限までにお金を返したり、カードの健全な利用歴を積み重ねたりすれば、楽天側からの信用度も高まるだろう。

審査に落ちたあとでも実績を積み上げれば、金融機関に見なおしてもらえる。借金や金融事故などの理由で審査に落ちたときは、クレジットヒストリーをきれいにすることが大切だ。

まとめ

楽天カードは学生や主婦でも手に入れられるため、審査難易度はそこまで高くない。しかし金融事故があったり、収入が安定しなかったりすると審査に通りづらいだろう。普段から最低限の収入を確保したり、お金に対する責任感をもったりすることが重要だ。

お金に関するルールを守っていれば、特別なことをしなくても楽天カードの審査に通れる。借りたお金を返したり支払期限を守り続けたりするために、計画的な財産管理を心がけるとよいだろう。