今や多くの株式投資家にとってネット証券はなくてはならない存在だ。スマートフォンの普及が進み5Gの時代が進むと存在感はさらに高まるだろう。一方で「ネット証券を使わない」「使ったことがない」といった人もいまだ存在するようだ。実際にネット証券で口座開設する場合は、どのぐらい日数がかかるのだろうか。

本記事では、ネット証券で口座開設する方法や日数を中心にネット証券の基本などを解説する。

ネット証券の口座開設にかかる日数は?

ネット証券,口座開設,日数
(画像=PIXTA)

ネット証券の大きな魅力は、「口座開設が簡単」「スピーディーに口座が開設できる」といった2点だ。ネット証券によっては、口座開設を当日行いすぐに取引を開始できるところもある。口座開設の申し込み方法によっても異なるが、ネット証券の口座開設にかかる日数は即日~1週間程度と見込んでおけば間違いないだろう。

ネット証券の口座開設方法

では、実際にネット証券の口座を開設するにはどうすればいいだろうか。ネット証券会社によって多少の違いはあるが一般的には以下のプロセスで行う。

申込み

まずは、口座開設の申し込みだ。一般的に申し込みはネット証券のウェブサイトの申し込みフォームに必要事項を入力し画面の指示に従って行う。セキュリティ保護のため、連絡用メールアドレスの入力が求められるケースもあるため、プライベートなメールアドレスをあらかじめ用意しておくといいだろう。また免許証やパスポートなどの本人確認書類やマイナンバーも必要となる。

新規で口座を開設するには、マイナンバーの登録が必須となる。また、ネット証券会社によっては郵送で口座開設を申し込めるところもある。電話かメールで依頼すれば自宅などに申込書を送ってもらうことが可能だ。申込書に必要事項を記入して返送するのだが、口座開設までに時間がかかる点はデメリットといえる。

ネット証券は、スピーディーな口座開設がメリットの一つとなるため、できるかぎりネット証券のウェブサイトから口座開設したほうがいいだろう。

審査

口座開設の申し込みの次のステップは、ネット証券による審査だ。一般的に審査は、申込人の年齢や居住地、本人確認書類、マイナンバー、入出金用金融機関口座、職業などがチェックされる。基本的には、未成年や日本以外に居住地がある人などは口座開設ができない。またネット証券会社によっては、証券担保ローンを利用していると口座が開設できない。

口座開設・取引開始

審査で問題がないと判断されれば口座が開設され、ログインが可能になる。ネット証券の口座へパソコンかスマートフォンからログインし、基本情報を入力し投資資金を入金すれば、ただちに取引可能となる。あとは画面の指示に従って取引を行うだけだ。

主要ネット証券5社

では、ここで主要ネット証券5社を紹介しよう。

SBI証券

SBI証券の魅力の一つが口座開設から取引開始までのスピードの速さだ。ウェブサイトからの口座開設申し込みの場合、本人確認書類などをアップロードし口座開設完了通知を受け取った後、最短翌営業日から取引が可能だ。口座開設までの流れはいたってシンプル。まずは、SBI証券のウェブサイト内にある「口座開設はこちら(無料)」のアイコンをクリックし申込フォームへ進む。

申込フォームでは、最初に認証用メールアドレスを入力する。そのメールに送られてくる認証コードを入力。続けて個人情報を入力し規約などを確認したうえで本人確認書類をアップロードしよう。審査が終わると口座開設完了通知が送られてくる。最速で翌営業日から取引を開始することが可能だ。

SBI証券を選ぶポイントは、何と言っても取扱銘柄が豊富なことだろう。特にIPO銘柄の取扱数は、国内最大クラスで2021年3月通期の全新規上場会社のうち約93%を取り扱っている。IPO投資を志向している投資家にとっては極めて魅力的だろう。また、海外株の取り扱いが豊富なこともポイントだ。特に米国株式の取り扱いが多く約3500銘柄の売買が可能だ。

米国株式以外にも以下のような国の株式を売買できる。

・中国
・韓国
・ロシア
・ベトナム
・インドネシア
・タイ
・マレーシア

さらに海外ETFも約330銘柄取り扱っている。

auカブコム証券

auカブコム証券は、auフィナンシャルホールディングス傘下のネット証券だ。auのグループ企業なので、auユーザーに対して株式売買手数料の割引サービスなども提供されている。auカブコム証券の口座開設の流れもシンプルだ。まずauカブコム証券では「電子版の口座開設」と「郵送版の口座開設」の2つから選択できる。

「電子版の口座開設」の場合、「電子版の口座開設(無料)はこちら」のアイコンをクリックして申し込みを開始する。申込前の確認・同意事項をチェックしメールアドレスや住所、国籍、居住地国などを入力。続けて職業、勤務先などを入力し取引種類や納税方法を選択、本人確認書類の画像ファイルをアップデートすれば終了だ。終了後、最短4営業日で取引ができる。

「書類による郵送申込」も簡単だ。ウェブサイトの「書類による郵送申込(無料)はこちら」のアイコンをクリックして確認画面へ進み約款などを確認したうえで氏名、生年月日、住所、電話番号、アンケートなどを入力して申し込むと、数日で申込書が送られてくる。申込書に必要事項を記入し本人確認書類のコピーを添えて返送すれば完了だ。なお本人確認書類は、ファイルアップロードや電子メールでの提出もできる。

auカブコム証券を選ぶポイントは、比較的小単位での取引ができる点だ。auカブコム証券の「プチ株」は、単元未満株の最低1株から売買ができる。またプチ株でも配当や分割割当を受けることが可能だ。さらに指定した銘柄を毎月積み立てる「プレミアム積立」も人気。業界最低水準とされる取引手数料の安さも魅力だ。

松井証券

松井証券は、創業1918年と、100年以上の歴史を有する老舗の証券会社だ。1998年に日本初のインターネット取引サービス「ネットストック」を開始した日本で最初の「ネット証券会社」でもある。松井証券の口座開設も簡単だ。松井証券のウェブサイトトップページにある「個人口座開設(無料)」のアイコンをクリックすると申込ページへ飛ぶ。

個人の場合は、個人のアイコンをクリックして先に進む。auカブコム証券と同様、「オンラインで申込む」「申込書を取り寄せる」の2つから選択できる。オンラインの場合は、そのまま情報を入力し本人確認書類とマイナンバーをオンラインで提出すれば終了。申込完了後、最短4日で取引可能になる。申込書を取り寄せた場合は、最短1週間で取引可能だ。

松井証券を選ぶポイントは、リーズナブルで分かりやすい手数料だろう。ボックスレート、約定代金が50万円までなら手数料無料だ。しかも25歳以下(未成年を含む)なら青天井で手数料無料となる。

また、充実したサポートも松井証券の魅力だ。オンラインでの問い合わせは、24時間受付可能で電話によるサポートも手厚い。パソコン画面を共有しながらオペレーターが操作方法を教えてくれるリモートサポートもある。特にパソコンやスマートフォンがあまり得意でない人にとって松井証券は非常にありがたい存在となるだろう。

マネックス証券

日本におけるネット証券会社の雄であるマネックス証券も相応の歴史を持っている。母体の株式会社マネックスは1999年4月に設立され、2000年8月に東証マザーズに上場、これまでに市場外夜間取引「マネックスナイター」などのユニークなサービスを提供している。

マネックス証券の口座開設も簡単だ。マネックス証券のウェブサイトトップページにある「口座開設」のアイコンをクリックすると申込ページへ飛ぶ。auカブコム証券や松井証券と同様に「オンラインで申込む」と「郵送で申込む」の2つから選択できる。オンラインの場合は、そのまま情報を入力し本人確認書類とマイナンバーをオンラインで提出すれば終了だ。申込完了後、最短翌営業日から取引可能になる。郵送の場合は、最短1週間程度で取引できる。

マネックス証券を選ぶポイントは、米国株式に力を入れていること。米国株式へ投資するならマネックス証券だろう。マネックス証券の米国株式取扱銘柄数は3908本(2021年8月10日現在)で日本最大クラスとなっている。DMM証券や楽天証券などでも米国株式を扱っているが、マネックス証券でないと取引できない米国株式もあるため押さえておきたい。

楽天証券

2019・2020年度新規口座開設数業界最多を誇る楽天証券は、日本を代表するネット証券会社の一つだ。もともとはディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券として設立されたが、2003年に楽天が買収し、以来楽天グループのネット証券会社として運営されている。楽天証券の口座開設も簡単だ。楽天証券のウェブサイトトップページにある「口座開設」のアイコンをクリックすると申込ページへ飛ぶ。

「楽天会員の方」「楽天会員ではない方」の2つのアイコンが用意されているが、手続きにはそれほど違いはない。いずれもメールアドレスを登録し、楽天証券から認証メールで送られてくるのでクリックして認証する。続けて個人情報を入力し規約などを確認したうえで、本人確認書類をアップロード。スマホで本人確認書類と顔を撮影して提出すると申込終了後、最短翌営業日から取引可能だ。

楽天証券を選ぶポイントは、楽天ポイントと提携している点だろう。楽天証券で取引すると内容に応じて楽天ポイントが付与される。たまったポイントは、楽天市場や楽天サービスなどの他のサイトでも利用可能。取引数や金額が大きい人の場合、このメリットは大きいだろう。また楽天証券は初心者にやさしいネット証券会社であるとされ、初心者向けの各種のキャンペーンなどが多く行われている。

楽天ポイントなどがキャッシュバックされるキャンペーンもあるため、初めてネット証券の口座を作る人は先にチェックしておくのもいいだろう。

ネット証券は慎重に選ぼう

ネット証券で口座を開設する際におすすめのネット証券会社の紹介も含め実際の口座の開設方法を中心に解説してきた。ネット証券会社を選ぶ際には、単に手数料を比較するだけでなく取扱銘柄の数や種類、提供されるサービスの内容、サポートなども含めて広く検証する必要がある。また、自分自身の投資哲学や計画、ポートフォリオなどを明確にしフィットする会社を選ぶことも大切だ。

多くの投資家にとって長く付き合うことになるネット証券会社は、慎重に選んでおきたい。