「日本株の取引はしているが別の国への投資にもチャレンジしてみたい!」という人にぜひ検討してもらいたいのが「米国株」への投資だ。

この記事では、米国株に投資する方法やメリット・デメリット、米国株取引ができるおすすめ証券会社について紹介していく。

米国株への投資とは?

米国株,証券会社
(画像=PIXTA)

米国株とは、その名の通り米国株式のことだ。日本の株式同様、証券取引所で取引されており米国以外に居住する一般の投資家でも売買することができる。ちなみに米国の主な証券取引所は「ニューヨーク証券取引所」(NYSE)と「ナスダック証券取引所」(NASDAQ)の2つだ。これらの取引所の名前はニュースなどで聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

米国株は、世界最大の経済大国の株式であるため、非常に人気が高く、様々なメリットがあることで知られている。

米国株投資のメリット

米国株のメリットには、次のようなものがある。

・高配当株が多い
・配当の回数も多い
・右肩上がりの成長が見込める

高配当株が多い

日本株では、年1~2回程度の配当金支払に加えて、ギフト券や自社商品などの株主優待が贈られる傾向だ。しかし米国株には、株主優待といったものはほとんどなく配当金が主流となっている。そのため日本株に比べ配当利回りが高くなる場合が多い。以下で配当利回りが高い米国株を紹介する。

銘柄名 シンボル 配当利回り 最低購入金額(円)
AT&T T 7.02% 3259円
アルトリア・グループ MO 6.68% 5629円
エクソン・モービル XOM 6.25% 6128円

※2021年4月13日の終値1米ドル=110円で計算
S&P100の構成銘柄から配当利回り上位3位までを抜粋

参考に日本株で配当利回りが高いといわれる銘柄も確認してみよう。

銘柄名 銘柄コード 配当利回り 株価 最低購入金額(円)
※100株単位
極東貿易 8093 約6.29% 2305円 約23万500円
ソフトバンク 9434 約6.09% 1412.5円 約14万万1250円
JT 2914 約5.89% 2207円 約22万700円

※2021年6月16日の終値東証一部の銘柄から高配当利回り上位3位までを抜粋

余談ではあるが「最低投資金額」の部分も確認してほしい。一般的に日本株は1単元(100株単位)ごとに購入するが、米国株は1株単位で取引可能だ。米国株は、数千円から取引できる点もメリットの一つである。

配当の回数も多い

米国企業は、株主への利益還元を重視している傾向のため、年4回(四半期ごと)配当金を支払う企業が多いのが特徴である。米国株は、「年に何回も配当金を受け取りたい」「株主優待はいらないので配当金で還元してほしい」という投資家にもおすすめできる。

右肩上がりの成長が見込める

株式投資といえば「株価が上下するので損をするのが怖い」と思われがちだ。しかし米国株は、リーマンショックで下落した2009年以降右肩上がりで上昇を続けている。下記は、米国株の代表的な株価指数「S&P500」の10年間の値動きを表したチャートである。

「S&P500」の10年間の値動き
※Yahoo!ファイナンスより

ほぼ右肩上がりで上昇を続けていることが理解できるだろう。こちらは、日本株の株価指数「TOPIX」の10年間のチャートだ。

日本株の株価指数「TOPIX」の10年間のチャート
※Yahoo!ファイナンスより

10年間に何度も上下していることが分かる。そのため長期間安心して保有できなかった投資家もいるかもしれない。その点米国株は右肩上がりで上昇しているため、短期で売買を繰り返すタイプの投資家だけでなく、購入した株を長期間保有したいタイプの投資家にも向いている。

米国株に投資するステップを解説

米国株投資を始める際は、どうすればいいのか。マネックス証券の例をもとに紹介する。

1.口座を開設

初めて証券会社と取引する場合は、まず「証券総合取引口座」を開設しよう。証券総合口座を開設が完了したら「外国株取引口座」の申し込みが可能になる。証券会社ホームページよりログインし、「外国株取引口座」申し込み画面へ移動する。注意事項・重要事項などを確認および承諾をクリックすると、口座開設の申し込みが完了だ。

2.外国株取引口座開設を確認したら、取引開始が可能に

外国株取引口座開設の申し込みから最大3営業日で口座開設が完了。口座開設が完了し口座に資金を入金したら取引をスタートできる。証券会社によって多少の差はあるが、証券総合口座をすでに持っているところで外国株取引口座を作る場合、口座開設手続きは比較的簡単だ。

米国株の取引におすすめの証券会社を紹介

米国株の取引は、すべての証券会社で行えるわけではない。ここでは、証券会社の中でも米国株の取引ができるおすすめの証券会社を4社紹介する。各社で異なる部分があるため、しっかりとチェックしておこう。

【圧倒的な手数料】DMM株

DMM 株で米国株取引を行うメリットは、以下の通りだ。

・米国株式取引の手数料が0円
・取引アプリが使いやすい
・信用取引の担保に米国株が使える

この中でも特に注目したいのが「取引手数料0円」の部分だ。取引手数料は、各社異なる部分のため、しっかりと比較しておきたい。米国株を信用取引の担保にできる点は、他の証券会社にないメリットだ。信用取引も米国株もやってみたい投資家であれば選ぶ価値があるだろう。

【豊富な取扱銘柄】マネックス証券

マネックス証券のメリットは、以下の通りだ。

・取扱銘柄が多い
・米国株為替手数料(買付時)無料
・充実した投資情報の提供

米国株は、証券会社によって取扱銘柄が異なる。できるだけ多くの中から投資する銘柄を選びたい投資家から人気なのが、マネックス証券だ。銘柄数はなんと4000超。今後も取扱銘柄が拡大する予定がある点もうれしいポイントだ。米国株専用のアプリも提供していて、銘柄分析や投資情報を提供している。本格的に米国株取引をしたい投資家にもおすすめの証券会社といえるだろう。

【安心の最大手】SBI証券

SBI証券の米国株取引のメリットは、以下の通りだ。

・最低取引手数料0円(約定代金が2.02米ドル以下の場合)
・逆指値注文可能
・住信SBIネット銀行であれば、外貨での入出金手数料無料

ネット証券最大手のSBI証券は、住信SBIネット銀行の外貨預金からであれば入出金手数料が無料となる。インターネットで入出金手続きができる点も便利だ。入金したら即時買付余力に反映する点も見逃せない。また「〇ドルまで下がったら売り」「○ドルまで上がったら買い」といった「逆指値注文」も可能である。

【使いやすさ抜群】楽天証券

楽天証券の米国株のメリットは、以下の通りだ。

・円や米ドルどちらからも注文可能
・充実した情報
・楽天スーパーポイントがたまる

楽天証券の米国株取引は、充実した情報が魅力だ。日本語で詳しく情報提供されているため、「英語ができないから情報が読めない」などの心配は必要ない。また日本株取引と同様に楽天ポイントをためることもでき、取引手数料の1%がポイントバックされる。ポイントは、国内株式の取引のほかショッピングなどにも使え非常にお得だ。

米国株への投資で生じるデメリット

「1株単位で取引が可能」「右肩上がりで株価が上昇を続けている」など一見いいことづくめの米国株だが、「為替」の問題には敏感にならないといけない。米国株に限らず外国為替が関わる取引で利益を出したい場合、商品そのもの(この場合は米国株)の価格の上昇を狙うだけでなく、為替の動きにも注視する必要がある。

外国為替が関わる商品の売買では、「円高で買い円安で売る」ことで為替差益を出すことができる。ただ米国株を購入したときよりも円高が大幅に進んでいたら米国株の値上がりで出た利益を相殺するだけでなく、反対に損失を出す恐れも出てくるのだ。円高に進む局面では米国株で利益が出ても、為替の動きのせいで損失が出る恐れがある点は、米国株の投資で生じるデメリットといえる。

米国株の取引で注意すべきポイント

米国株の取引の注意点について紹介する。証券会社を選ぶとき取引を開始する前にチェックしておきたい部分だ。

証券会社によって取引できる銘柄が違う

日本株の場合、上場株式であればどの証券会社でも取引が可能だ。しかし米国株の場合は、証券会社によって扱う銘柄が異なる。もし目当ての銘柄があったとしても口座を保有する証券会社で扱っていない可能性もあるため、各証券会社のホームページで取扱銘柄を確認しておこう。

為替の動きに注意

前章でも解説したとおり、米国株を購入したときより円高が進んでしまうと為替差損が出る可能性がある。円高に推移する局面では慎重に取引しよう。

日本株に比べ、株価の情報を得るのが難しい

日本株の取引では、個別銘柄の動向や日本株全体の動きについての情報は手に入れやすい。反対に米国株の情報は、日本株ほど簡単に見ることはできない。そのため企業の業績や株価の動きについての情報は、日本株取引のとき以上に自分で積極的に取りに行く姿勢が重要となる。

値動きに注意

日本の株式市場では、行き過ぎた値動きを防ぐため「ストップ安」「ストップ高」という制限値幅が設けられている。1日のうちで値動きできる幅が決められているのだ。しかし米国株ではストップ安・ストップ高に該当する制限はない(※サーキットブレーカーはあり)。そのため何かあれば大きく値動きしてしまうこともある。思わぬ利益が出る可能性がある半面、大きな損失が生じる場合もあるため注意しておきたい。

以上のように、「為替の動き」「制限値幅がない」など、米国株の取引には注意しておきたい点がいくつもある。ただ配当利回りの良さや右肩上がりの株価の動きなどメリットはかなり大きい。米国株の投資をする際は、普段から為替の値動きを意識したり、政治や経済の動向に注意を向けたりするなどして、リスクマネジメントを心掛けるようにしよう。

魅力が多い米国株への投資はおすすめ!

配当金がたくさん欲しい、なるべく低い金額で株式取引をしたい人にとって米国株は魅力的に映るだろう。為替の動きなど気を付けるべき部分も多いが、依然として成長を続ける米国市場は、投資先の一つとして検討する価値は非常に高い。自分のポートフォリオの一つとして米国株を検討してみてはいかがだろうか。