9月に入ったとはいえ、昨今の残暑は厳しいものです。年によっては10月に入ってからも夏日が延々と続くことも珍しくありません。まだまだネクタイなしで過ごしたいと感じる日も多いでしょう。そこで、ノータイ(ノーネクタイ)でも首元が決まる着こなしを意識してみましょう。

カラーと素材を選べば、ノータイでも様になる

季節の変わり目に心得たいノータイの日のファッション
(画像=ty/stock.adobe.com)

まずおすすめしたいのが、ワイドスプレッドシャツです。開いたときの形が美しいワイドスプレッド(襟羽の開きが大きいもの)の襟は、ノータイのときの着こなしに最適です。ガーメントダイ(既に仕上がった製品を後から染める手法。先染めでは表現できない深い色合いが出せる)やモダンな総柄のものならば、シャツ自体の存在感で首元のさびしさを補うことが可能です。

さらに、メリヤス編みのニット生地を総称したものとして呼ばれるジャージー素材を使用しているものを選べば、間違いありません。適度に張り感のある素材で、ビジネスシーンでまとっても違和感なし。快適な着心地も含めて手放せなくなるでしょう。

ビジネスシーンで欠かせない白シャツは、合わせる色を選ばない点でも重宝するので、最低1枚は持っておきたいものです。しかし、一般的なドレスシャツはネクタイを締めることを前提にしているため、ノータイで着てしまうとなんとなく決まらないもの。そこで取り入れたいのが台襟のない、イタリアンカラーのシャツです。襟の内側が身ごろと1枚につながっており、襟元のロールがふんわりとしているため、ネクタイをはずしても襟が立体的なVゾーンを演出します。ノータイ時に陥りがちな貧相な雰囲気を払拭してくれます。

いずれにせよ、ボタンを開けすぎると、どうしてもルーズな印象になりがちです。ボタンを開けるのは1個までにして、肌の露出を抑えたほうが上品に見えます。

色物のポロシャツは、ボタンの留め方がポイント

通気性が良く、体も動かしやすいポロシャツは、暑い時期に重宝するアイテムです。しかし、もともとスポーツウェアだったこともあり、着こなし次第ではルーズな印象に。下手をすれば、「日曜日のお父さん」のようになってしまいます。ビジネスシーンで着るなら、第一ボタンまでしっかり留めること。それだけで全体がキリリと引き締まり、印象が変わってきます。

また、いくらオフィスのカジュアル化が進んでいるとは言え、緑や赤のシャツを仕事で着るのは抵抗があるという人も多いでしょう。ところが、これがポロシャツになった途端に、案外オフィスでもなじんでしまうのが不思議なところです。オフィス着のマンネリ化を打破するのにも一役買ってくれそうです。それでも気が引ける時は、フォーマルカラーである紺色のジャケットを上に羽織るといいでしょう。

首元のさみしさは、小物で解消

ただただノータイでドレスダウンしただけでは、どうしても首元がさびしくなってしまいます。そこで、アイテムに加えたいのが、スカーフやグラスコード(メガネを首から掛けるひもやチェーンのこと)など首元を彩ってくれるものです。

特に男性の場合、スカーフを身に着けたことがないという人も珍しくないと思いますが、難しく考える必要はありません。首元にくるりと結ぶだけで、ちょうどいいアクセントになります。おすすめは45cm四方サイズのもの。スカーフの代わりにバンダナを巻いて、カジュアルに仕上げるのもいいでしょう。

また、サングラスを胸元へ引っ掛けるだけでも、首元のさびしさがなくなり、こなれた雰囲気を出すことができます。少々キザに感じるかもしれませんが、一度思いきって試してみれば、意外と抵抗はないものです。秋ごろはまだまだ日差しの強い日もあります。さっと取り出せる胸元にサングラスがあれば、実用面でも便利です。サングラスのほかメガネを引っ掛けたり、さらにグラスコードを使って知的な雰囲気を演出したりするのもいいでしょう。

ノータイは「きちんと感」と「こなれ感」

いかがでしたか。ノータイでもおしゃれに、しかもルーズに見せないコツは、適したシャツを着る、もしくはほんのちょっとした着こなしのテクニックを加えるだけで十分です。「きちんと感」と「こなれ感」のバランスを取りながら、この季節を上手に乗り切りましょう。

(提供:JPRIME


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