めまいが起こったときの対処法は?即効性のあるものは?症状別対処法などご紹介
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日常生活の中で、めまいを起こしてしまい困っている人は少なくありません。この記事ではめまいの原因からめまいが発生したときの対処法、さらにはめまいに伴う症状別の対処法などについて解説します。めまいは病気につながる可能性のあるものです。万が一の事態を防ぐためにもめまいに困っている人はぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. めまいの原因
  2. めまいは病気のサインかもしれない
  3. めまいの対処法
    1. 飲み物を飲んで安静にする
    2. 光や音を遮断した寝方で
    3. 薬を飲む
    4. ツボを押してみる
    5. 運動する
    6. 医療機関の受診
  4. めまいの症状別対処法
    1. 吐き気
    2. 貧血
    3. 頭痛
  5. 周囲の人ができること
  6. めまいを予防するには
  7. まとめ

めまいの原因

めまいは、内耳や脳に何かしらの異常が起こり、体の平衡を保てなくなることで発生します。

人間の体は、内耳の三半規管や耳石器などによって平衡感覚をつかさどっています。内耳は脳と連携することによって平衡感覚を維持できる仕組みとなっているため、内耳や脳に異常が起こると平衡感覚が乱れ、めまいが起こるというのが大まかな仕組みです。

ただし、めまいと一言でいっても、目がぐるぐる回っている感覚に陥る回転性めまいや、ふわふわしている感覚に陥る浮動性めまいなどがあります。一般的に前者は平衡感覚を司る内耳の異常、後者は脳神経の異常が考えられます。

めまいは病気のサインかもしれない

ちょっとしためまいであれば、すぐに症状が収まるため、特に心配していない人もいるかもしれません。しかし、めまいはときに病気のサインになることもあります。

例えば、メニエール病はめまいの原因となる病気の一つです。メニエール病の場合、めまいとともに耳なりや難聴なども発生します。また、自律神経失調症の症状としてめまいを訴える人もいます。そのほかにも、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などにつながるケースもあるため、注意が必要です。

めまいの対処法

ここでは、めまいが発生したときの基本的な対処方法について解説します。対処方法をまず試してみてください。

飲み物を飲んで安静にする

めまいが発生したときは、基本的に安静にしましょう。立ったままだと、転倒する恐れもあるため、横になるなどしてください。もし外出中である場合は、近くの椅子に座る、その場にしゃがんで落ち着くのを待つなどしましょう。また、めまいは脱水を原因として発生することもあるため、水分を摂取することも大切です。

光や音を遮断した寝方で

めまいは光によって悪化するケースもあるため、できるだけ部屋を暗くして安静にしましょう。また、耳から入る刺激を少なくすることも大切であるため、音を遮断できる静かな場所に移動してください。テレビや音楽を流している場合は消すことをおすすめします。屋外にいる場合は、できるだけ日陰に移動するなどしましょう。

薬を飲む

医療機関からめまい用の薬を処方されている場合は、薬を飲んで症状が安定するのを待ってください。屋外でめまいが発生する可能性も十分にあり得るため、薬は持ち歩いておくことをおすすめします。

ツボを押してみる

ツボを押すことも、めまいの対処法の1つです。例えば、足の薬指と小指の付け根の間のへこんでいる部分にある「侠谿(きょうけい)」は、めまいや頭痛などに効くツボだとされています。気軽にできる方法であるため、めまいが発生したときは試してみてください。

運動する

こちらはめまいの予防策ですが、運動をすることも効果的です。運動をすると、交感神経が活発になり、メリハリを持たせることができます。メリハリがつくことで、自律神経も安定しやすくなるため、めまいも起こりにくくなるとされています。運動をする習慣がない人は、ジョギングやウォーキングなど気軽にできる有酸素運動から始めてみてください。

医療機関の受診

ここまで紹介した対処法をやってみても症状が改善されない、めまいが頻繁に繰り返される、といった場合は、医療機関を受診しましょう。めまいは病気につながる可能性もあるため、一度詳しく診察してもらうことで、どうするべきかが理解できます。

めまいの症状別対処法

めまいには、吐き気や頭痛などさまざまな症状が伴うこともあります。ここでは、めまいの症状別に対処法を紹介します。

吐き気

めまいとともに吐き気を感じることは少なくありません。このような場合、無理に動くことはせず、安静にしてください。自宅であれば横になって光や音を遮断して、屋外であれば静かな日陰などに座って安静にしましょう。

貧血

貧血が発生した場合も、安静にしましょう。特に急に立ち上がる、頭を激しく動かすといった動きは避けてください。

頭痛

頭痛を伴う場合、必要に応じて薬を飲み症状が落ち着くまで横になるなどして安静にしてください。安静にしても症状が改善されない場合は、医療機関の受診をおすすめします。

周囲の人ができること

友人や知人、同僚がめまいを起こした場合、周囲の人ができることは少なくありません。

まずは、めまいを起こした人に対して安静にするように促してあげましょう。もし貧血や吐き気などで動けないようだったら、安静にできる場所まで移動できるようサポートしてあげてください。また、吐き気を伴う場合、嘔吐してしまう可能性もあります。そのため、ビニール袋などを持っているのであれば用意しておくことをおすすめします。

中にはめまいの症状がひどいケースもあります。そういったときに備えて、めまいの症状のチェックも行ってください。具体的には、以下のような点をチェックします。

  • 呼びかけに反応があるかどうか
  • 安静にしても吐き気が収まらない
  • 激しい頭痛を伴う
  • 目が一方向に寄り動かない
  • ろれつが回っていない
  • 手足に痺れがある
    など

場合によっては、救急車を呼ぶなどの対応も必要となります。

めまいを予防するには

日常生活の中でめまいの予防に取り組むことは十分可能です。

例えば、食生活を見直すことでめまいの症状が改善されるケースもあります。めまいは自律神経の乱れが原因となって発生することもあるため、自律神経のバランスを整えてくれるビタミンEを含んだ食材を摂取してください。具体的にはアーモンドやかぼちゃ、大豆製品などが当てはまります。

また、ストレスを溜めないことも重要です。めまいは過労や心労といったストレスがきっかけで発生するケースもあります。そのため、不安や悩みを一人で抱え込まず、運動や趣味などを通してストレスを発散するようにしましょう。

このようにめまいは、生活習慣を見直すだけでも予防可能です。毎日の食事にビタミンEを含む食材を取り入れてみる、運動習慣をつけストレス発散に取り組むなどしてみてください。

まとめ

今回はめまいの原因や対処法などを開設しました。めまいは内耳や脳に何かしらの異常が発生することで起こります。病気のサインである可能性もあるため、めまいが収まらない場合は病院を受診してみてください。また、生活習慣を改善することで予防にもなるため、自身の生活を見直してみましょう。

中島由美
中島 ゆみ(なかじま・ゆみ)
所属:クリスタル医科歯科クリニック 診療科目:内科・美容皮膚科・アレルギー科など
・ニューヨーク州バッファロー市生まれ
・金沢医科大学 医学部 卒
・金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
・大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
・2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設