まとめ
経常利益は、会社が毎年どれくらい稼げるかを示す重要な指標である。そのため経常利益をチェックする場合には、営業外収益や営業外費用の中身をよく吟味して判断することが必要だ。経営者であれば常に「自社の決算内容が金融機関や取引先などの第三者からどのように見られるか」について考えておかなければならない。
見せかけだけの企業の実力に伴わない利益の計上方法は、第三者から見られた場合信用を失うだけであり結局は「中身が問われる」ことになる。
著:加治 直樹
特定社会保険労務士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。銀行に20年以上勤務。融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務を行う。退職後、かじ社会保険労務士事務所を設立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能であり、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。