この記事は2022年2月1日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


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(画像=PIXTA)

2022年2月1日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

米国の金融引き締めに伴い資産市場が調整を受けることや、ウクライナ情勢の影響で、マーケットはリスクオフになっている。しかし後者に関しては、旧正月や平和の祭典である北京オリンピックが開催されることから、突然、戦闘行為が行われる可能性は低下しそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週のFOMCで、各金融機関における2022年の利上げ織り込みは急激に進み、各社が年間5回〜7回の利上げを見込む。この1年に関しては最高度に織り込みが進んだため、さすがにこれ以上というのは難しい状況だ。その意味では、米国の株式市場にとって大きなマイナス材料は出づらい。

米国の金融政策に対して織り込みは進んだが、一方で今週発表される英国や豪州、そのほかの中央銀行の引き締めに関しては、さほど進んでいない。よって豪州はややタカ派だろうし、英国は利上げするだろう。

米国以外の中央銀行の引き締めが進むと、ドルが反落する可能性がある。今週の米ドル/円は115円を中心にフラットだと思うが、そのほかの通貨ペアに関してはドル安気味の調整が働きやすくなるのではないか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFX突撃取材)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。