この記事は2022年3月30日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年3月30日(水)の午前11時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年3月31日(木)は期末。その影響があって、本日3月30日(水)は「本邦企業からのレパトリ(円買い)のフローがマーケットに持ち込まれる」との噂があり、米ドル/円の123円台は重いのではないかとの見方が拡大していた。しかし、あっさり123円割れ。
その後、輸出企業のドル売りが連打され、あっという間に122円を割り込み、一時121.97円まで急落している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
期末を控えて、こうした特殊なレパトリ玉が出るのはある程度予想されていたのだが、今週の米ドル/円はボラティリティが高いため、動きが急速になっている。
その意味においては月末のユーロ/米ドルも上昇する傾向にある。期末要因であれば、ユーロ/米ドルは買い、米ドル/円は売りになる公算が高まっている。
ウクライナ情勢の好転の可能性、期末フロー、そしてユーロ/米ドルの1.1ドルのオプションの大きさから、ユーロ/米ドルの押し目買いで臨みたい。
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。