今年は4月15日がグッドフライデーで、翌週がイースターホリデーとなった。筆者もフロリダで休暇を過ごしたのだが、移動中の機内はたくさんの家族連れで満席だった。米国ではこの週から主要航空会社がマスク着用義務を解除したのであるが、実際のところ空港内ではマスクをしている人をほとんど見かけなかった。機内でもマスクを着用している人は半分程度であった。
フロリダではディズニーワールドに立ち寄ったが、マジックキングダムは子どもたちの笑顔であふれていた。追加料金でファストパスが利用できるのだが、普通に並ぶと人気アトラクションはどれも1時間以上待ちで、ソーシャルディスタンスもマスクもない昔ながらの行列が伸びていた。米国では新型コロナウイルスの感染が収束したとは言えないものの、基本的には「新型コロナと共生しながら経済を回す」という考え方が広く浸透しており、ディズニーワールドは休暇を満喫する人々の笑顔に満ちていた。
行楽地はどこもにぎやかで、フライトもレストランも予約で一杯である。少なくとも、筆者の体感からすると経済活動は明らかに活発なように思えるのだが、肝心の米株式市場は冴えない展開が続いている。たとえば、2022年4月29日時点のS&P 500の過去1カ月間の騰落率はマイナス9.84%、年初来ではマイナス13.86%と軟調だ。
今回は米国株が伸び悩んでいる原因を整理しておきたい。