スズキが軽クロスオーバーのハスラーをマイナーチェンジ。機能および安全装備の拡充を図るとともに、特別仕様車の「J STYLEⅡ」をラインアップ
スズキは2022年5月9日、軽ワゴンとSUVを融合したクロスオーバーモデルのハスラーを仕様変更し、合わせて特別仕様車の「J STYLEⅡ」を設定して、本年5月23日に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
ハイブリッドG:2WD138万7,100円/4WD152万1,300円
ハイブリッドGターボ:2WD152万200円/4WD165万4,400円
ハイブリッドX:2WD153万8,900円/4WD167万3,100円
ハイブリッドXターボ:2WD163万9,000円/4WD177万3,200円
J STYLEⅡ:2WD162万1,400円/4WD175万5,600円
J STYLEⅡターボ:2WD169万9,500円/4WD183万3,700円
今回の変更は、機能および安全装備の拡充やボディカラー展開の見直しを図るとともに、特別仕様車の「J STYLE」を「J STYLEⅡ」に発展させたことが特徴である。
まず安全装備では、アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]と車線逸脱抑制機能を全車に標準装備。さらに、全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車にすれ違い支援機能を追加で組み込んだ。
次にボディカラーについては、ピュアホワイトパール&ガンメタリック、アクティブイエロー&ソフトベージュ、オフブルーメタリック&ソフトベージュ、クールカーキパールメタリック&ソフトベージュ、コーラルオレンジメタリック&ソフトベージュという2トーンを新規に採用し、ソフトベージュ2トーン4色、ガンメタリック2トーン4色、モノトーン5色という計13パターンのラインアップに刷新する。また、2トーン仕様車のバンパーガーニッシュをルーフと同色に変更した。内装カラー(インパネカラーガーニッシュ/シートカラーアクセント/ドアトリムカラーガーニッシュ/フロアコンソールトレー/運転席シートバックポケット)は従来と同様、グレーイッシュホワイト、バーミリオンオレンジ、デニムブルーの3タイプを用意している。
そして機能装備の面では、USB電源ソケット(インパネ部に2個)と時間調整付フロント間欠ワイパーをハイブリッドXおよびハイブリッドXターボに標準装備。さらに、LEDヘッドランプをハイブリッドGターボに、ルーフレールをハイブリッドXターボに標準で組み込んだ。
力強さと上質さを兼ね備える内外装に仕立てた特別仕様車の「J STYLEⅡ」に話を移そう。
まずエクステリアでは、専用メッキフロントグリルやメッキフォグランプガーニッシュ、HUSTLERアルファベットエンブレム[メッキ](フロントフード)、メッキドアハンドル、ルーフレール、J STYLEエンブレム(バックドア)を特別装備。また、360°プレミアムUV&IRカットガラスを標準で組み込む。ボディカラーは専用のウッディブラウン2トーンを採用したほか、ソフトベージュ2トーン仕様車にアーバンブラウンパールメタリックを追加し、ウッディブラウン2トーン2色、ソフトベージュ2トーン3色、ガンメタリック2トーン3色という計8パターンの展開とした。
内装するインテリアは、ブラウン&ダークブルーのレザー調&ファブリックシート表皮やブラックのレザー調ドアトリムクロス(フロントドア)、チタニウムグレーのドアトリムカラーガーニッシュ/インパネカラーガーニッシュ/フロアコンソールトレー(ドリンクホルダー付)、メッキインサイドドアハンドルを特別装備。さらに、ナノイーX搭載フルオートエアコン(エアフィルター付)を配備して、室内の快適性を高めた。
パワートレインは基本的に従来と共通で、発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電して、その電力を活かして加速時にはモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムを全車に採用する。そのうえで、自然吸気エンジンにはデュアルインジェクションシステムやクールドEGRを組み込んだR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・吸排気VVTユニット(最高出力49ps/6,500rpm、最大トルク5.9kg・m/5,000rpm)を、ターボエンジンにはR06A型658cc直列3気筒DOHC12V・VVTインタークーラーターボユニット(最高出力64ps/6,000rpm、最大トルク10.0kg・m/3,000rpm)を搭載。モーターはR06DエンジンにWA04C型モーター(最高出力1.9kW/1,500rpm、最大トルク40Nm/100rpm)を、R06AエンジンにWA05A型モーター(最高出力2.3kW/1,000rpm、最大トルク50Nm/100rpm)を組み合わせた。一方、トランスミッションには軽量化と高効率化を果たしたCVTを採用。駆動機構に関しては、2WD(FF)とフルタイム4WDを設定し、4WDには泥濘や滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂でクルマを約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」、雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートする「スノーモード」を組み込んでいる。
(提供:CAR and DRIVER)