ZUUは全世界90億人が“それぞれの人生の経営者”として、自らの人生を経営するためのあらゆる情報を提供し、個の時代の実現を目指している。

エグゼクティブ・サマリ

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2022年3月期 通期業績

・売上高 3,376百万円(前年同期比+21.0%)売上高は修正予想3,350百万円と同程度に着地
・営業利益 △244百万円。営業利益は修正予想△293百万円よりも大きく上振れ
・積極的な投資による赤字着地も成長投資を除くEBITDAは362百万円で黒字
・リテール・フィンテックはGoogleコアアップデートの影響から回復。通期売上高 2,592百万円(前年同期比+29.5%)
・コーポレート・フィンテックは投資遅れの影響が響き、通期売上高は前年同期比微減も、第4四半期売上高は投資回収により326百万円(前年同期比+47.8%)と過去最高を記録

2023年3月期 通期業績予想

・売上高 3,717百万円(前年同期比+10.1%)売上高は二桁成長もオーガニック成長で達成可能な水準
・営業利益 372百万円。営業利益は黒字転換し、過去最高益へ
・リテール・フィンテックのバーティカル・メディア構築が完了し、SEOの回復により、引き続き単体売上が成長見込み
・先行投資が2022年3月期で一巡。一時的に投下したメディア構築のコスト等が改善し、コスト構造が適正化
・2024年3月期以降も二桁成長ペースで増益を拡大見込み。過去の先行投資で構築した事業基盤の収益化を加速

2022年3月期 通期決算連結業績サマリ

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2022年3月期 通期決算単体業績サマリ

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成長投資の影響でZUU単体では△53百万円の赤字。クラウドファンディング子会社は、ユニコーン社の減収が響き減収減益。

売上高・売上純利益・営業利益の四半期推移

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EBITDAの四半期推移

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第4四半期もコーポレート・フィンテックの広告宣伝費を中心に185百万円の積極的な成長投資を継続。通期での成長投資無しEBITDAは362百万円と黒字。

営業利益の増減要因

リテール・フィンテックの売上増もコーポレート・フィンテックへの広告宣伝費を中心する成長投資を優先し通期では赤字。

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###販売費及び一般管理費の四半期推移

コーポレート・フィンテックの広告宣伝費、バーティカル・メディア構築の業務委託費への投資等により、第4四半期の販管費は798百万円(前年同期比+43.9%)に増加。第4四半期は過去最高の売上高を記録するも売上高販管費率は減少。来期はさらに改善見込み。

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貸借対照表の状況

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現金及び預金は1,035百万円、純資産1,195百万円と財務基盤は引き続き健全な状態を維持。

2022年3月期 第4四半期業績ハイライト

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リテール・フィンテック

・第4四半期売上高はGoogleアルゴリズムの影響から回復し、前年同期比+5.7%の 752百万円
・営業利益はバーティカル・メディア構築の一時費用が影響し、前年同期比△51.9%の 190百万円
・メディア・プラットフォーム訪問者数が大きく伸長し、月間 2千万UU 超え
・金融系ワード関連Organic流入数が 1,573千UU になり、Googleコアアルゴリズムアップデート前の数値に回復・伸長
・季節性による広告収益は例年ほど見込めなかったものの、送客収益の伸長によりARPUは 33百円台 に上昇

コーポレート・フィンテック

・第4四半期売上高は第3四半期に実施したタクシーCM等の効果で、 前年同期比+47.8%の 326百万円
・営業利益は成長投資による広告宣伝費等の増加により、前年同期比 △86.1%の 8百万円
・経営者向けメディア『THE OWNER』は、福岡に続き大阪で地方カンファレンスを開催。 2,314名 が参加
・『THE OWNER』会員を始めとする経営者リード総数は順調に増加し、17千人
・第4四半期での受注単価の上昇により、直近1年間のARPAは385百万円 と微増

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四半期業績の推移

リテール・フィンテックはGoogleアルゴリズムの影響から順調に回復。バーティカル・メディア構築のコスト効率も改善し、売上高営業利益率はQonQ+4.9%。コーポレート・フィンテックは第3四半期に実施した広告投資の回収により前年同期比+47.8%増収。

リテール・フィンテック 主要KPI・トピックス

リテール・フィンテック:金融領域を中心にメディアによるデジタル情報経済圏拡大

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自社メディア及び『MP Cloud』での他社メディア拡大によるメディア・プラットフォーム全体のユーザー数を拡大し、ユーザーニーズとマッチしたソリューション提供によるARPU向上を目指す。

ユーザー基盤、収益性ともに大きく伸長

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メディア・プラットフォーム訪問者数は月間2千万UUを突破し、ユーザー基盤は大きく拡大。ARPUは送客・広告売上が増加し、第4四半期で3千円台に上昇。

送客関連流入はGoogleコアアップデートの影響から順調に回復

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2022年7月に行われたGoogleコアアップデートの影響を受け、金融系ワード関連のOrganic流入数が第2四半期から下落するも、SEO対策により順調に回復。第4四半期は過去最高の流入数に伸長。バーティカル化によるOrganic流入数全体の増加および領域別の流入数も拡大。

バーティカル・メディア化が順調に進捗

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各送客領域におけるバーティカル・メディアの立ち上げは一時的に積極的なコスト投下により順調に進捗し、今期でほぼ完了。
来期以降は各バーティカル・メディアの運用フェーズに入り、収益化を推進。

コーポレート・フィンテック 主要KPIの推移・トピックス

コーポレート・フィンテック:SME中心に事業成長・資金調達・EXITまでトータル支援

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経営者向けメディア『THE OWNER』の成長とともに経営者リード総数は順調に増加。PDCAシリーズによる事業成長、クラウドファンディングによる資金調達など、顧客への様々なソリューションを提供し、企業成長をトータル支援。

メディア会員数及び経営者リード総数※1が順調に増加

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経営者向けメディア『THE OWNER』のPV数は、Googleコアアップデートの影響を受けて減少傾向も、会員数※1は順調に増加。ARPA※2は第4四半期では大きく上昇もFY2022全体では上期の広告投資の遅れが響き385万円(前年同期比△12%)。

関西での地方カンファレンス開催/地方企業への「PDCA Engineering」提供も拡大

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2022年3月、福岡に続き関西地方を対象に経営者向けメディア『THE OWNER』主催の地方カンファレンスを開催し、リード獲得を強化。また、関西みらい銀行と提携し、「PDCA Engineering」の提供拡大による地域経済活性化の支援を開始。

クラウドファンディングの累計案件数・累計調達額も堅調に推移

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『COOL』は会員獲得及び案件組成が堅調に推移し、四半期案件数としては過去最高の4件を組成。
『Unicorn』は第4四半期で4件の案件を組成するも、案件の質と件数両立に向けて対外発信等を引き続き強化。

クラウドファンディングの新商品組成や対外発信を強化

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『COOL』はリテール・フィンテックのPWMと連携を強化し、貸付型私募ファンドの第2弾を2022年3月に組成・融資実行。
『Unicorn』は案件組成のための対外発信を引き続き強化。ビジネスコンテスト第2弾の主催やテレビ東京等が運営するスタートアップ経営支援セミナーに登壇。

2023年3月期 通期業績予想

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2023年3月期は利益重視の方針で、営業利益は過去最高益の372百万円の見込み。一方、売上高営業利益率10%を超えた利益が出る場合は、今後の事業成長に投資をしていく予定。

2023年3月期 営業利益の増減要因

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リテール・フィンテックのSEO回復、先行投資でのコーポレート・フィンテックの基盤構築による売上の成長。
先行投資が一巡したことによるコスト構造改善等により、増益見込み。

2023年3月期 四半期業績推移予想

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第1四半期はコーポレート・フィンテックの投資回収の一部期ズレもあり、第2四半期よりも売上・利益ともに引き上がる見込み。Googleコアアップデートからの回復や先行投資によるユーザー(リード)規模拡大により、下期にかけて収益化が加速。

事業基盤/KPIは大きく伸長

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2019年3月期から2022年3月期にかけた成長投資によりKPIは大きく伸長。
広告宣伝費、業務委託費等も適正・効率化されることから着実な収益化を見込む。

基本戦略:ユーザー基盤のネットワーク効果加速とソリューション拡充

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過去3年間のリテール向け、コーポレート向けの大型投資により構築したユーザー基盤にソリューションを提供する基本戦略は同様。個人基盤が厚くなることで、そこから調達をしたい法人や金融商品提供企業側の基盤が増加。今度は後者が集まるからこそ、その情報を求める個人基盤が厚くなるという相互ネットワーク効果を加速させ、提供するソリューションも拡充。

リテール・フィンテックの事業基盤

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『ZUU online』『NET MONEY』及びバーティカル・メディアで獲得した金融・投資に興味関心の高いユーザーに多様なソリューションを提供。一定の基盤構築・収益化はできているため、今後はユーザー基盤へのソリューション強化・ネットワーク効果の強化を図る。

コーポレート・フィンテックの事業基盤

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経営者向けメディア『THE OWNER』で獲得した経営者会員を基盤に、経営全般、事業、人事・組織、ファイナンス、IRなどのソリューションを提供。今後は各領域のソリューション強化・顧客への提供価値拡大により、各領域での事業拡大を図る。

オーガニック成長に向けた重点取り組み

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厚くなった基盤をベースにネットワーク化が加速し、データが拡充。それにより、リテール側とコーポレート側での商品情報の取得コストや顧客獲得・資金獲得コストの圧縮、データによる商品ニーズの把握等が行えるようになり、金融トランザクションがさらに加速されていく。

M&A/出資戦略によるインオーガニック成長

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オーガニック成長に加え、M&Aや出資等の積極的な推進により非連続な成長を目指す。
M&A/出資等では、2023年3月期以降における中長期の持続的な事業成長に向けた土台づくりを優先。

新経営理念体系の策定とESG/SDGs方針

持続可能な社会の実現に向けて、ZUUグループの理念体系を整備

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持続可能な 社会の実現に向けて、創業時のMV(ミッション・ビジョン)の経営理念体系を見直し。新たに自社の社会的存在意義(=パーパス)、経営課題(=マテリアリティ)として理念体系を整理。

ZUUグループの新経営理念

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持続可能な社会の実現に向けて、創業時からのMV(ミッション・ビジョン)を見直し。新たに自社の社会的存在意義(=パーパス)として、これまでのミッション、ビジョンを包括する形で策定。

ZUUグループのマテリアリティ

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新しく策定した理念(パーパス)で掲げた社会、会社像を実現するために、解決すべき6つの経営課題(マテリアリティ)を特定。事業を通じて当社が解決すべき社会課題、そのために当社のあるべき組織を整理。

マテリアリティとSDGsの関係

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特定したマテリアリティの解決に取り組むことで、SDGsに関連した社会課題を積極的に解決する経営を推進。

コーポレート・ガバナンス体制を強化

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ESG観点を含め、ガバナンスの更なる強化による企業価値向上を目指し、経営の透明性・客観性の強化を目的に、監査等委員会設置会社へ機関設計を変更(2022年6月開催の株主総会での承認決議が前提)。