日本の大学の国際競争力を再び高める起爆剤として期待されているのが2022年より運用を開始した大学ファンドだ。資産規模は10兆円にのぼり、GPIFに続く“新しいクジラ”として注目されている。
前編では、大学ファンドの実質的な運用責任者を担う科学技術振興機構 運用業務担当理事の喜田昌和氏に、大学ファンドの基本方針や運用戦略などを聞いた。後編では、運用体制や人材獲得、毎年のペイアウトへの対応などを聞いていく。
喜田 昌和(きた まさかず)
科学技術振興機構運用業務担当理事。平成4年3月、京都大学経済学部経済学科卒。平成4年4月農林中央金庫入庫。平成25年7月、企画管理部副部長。平成28年6月、審査部部長。平成29年7月、オルタナティブ投資部長。平成31年4月、常務執行役員。令和3年6月1日より現職。大学ファンドの実質的な運用責任を担う。