この記事は2022年8月9日に「月刊暗号資産」で公開された「LINE、日本版STEPNの開発に向けFind Satoshi Labと覚書締結」を一部編集し、転載したものです。


STEPN
(画像=prima91/stock.adobe.com)

LINEの暗号資産(仮想通貨)事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLine Xenesisは9日、“歩いて稼ぐ”ゲームアプリ「STEPN」を運営するFind Satoshi Lab Limitedと、STEPNの日本ローカライズ開発に向け、覚書を締結したことを発表した。

LINEの独自ブロックチェーン・LINE Blockchain上でSTEPNの開発を進めるという。

STEPNはユーザーの歩数に応じて暗号資産を稼ぐことができる代表的な「Move and Earn(動いて稼ぐ)」ブロックチェーンゲーム。昨年12月にベータ版をリリースして以降、ステイホームの推進などで運動不足に悩むユーザーのフィットネスアプリとしても人気を集めている。7月15日時点でグローバルユーザー数は450万人に上り、グローバル月間アクティブユーザー(MAU)は300万人に達する。

今後、両者はSTEPNの日本ローカライズ版に向け、技術および、ビジネス面で協力しながら、日本人ユーザーにWeb3.0を体験できるサービスを追求していくという。

LINE Xenesisのイム・インギュ(林仁奎)CEOは発表で「グローバルにおいてWEB3.0の代表的な事例を作り、日本でも高い人気を誇るSTEPNと今回協力できることを大変嬉しく思います。LINE BlockchainはLINE独自のブロックチェーンとして、LINEのさまざまなサービスの基盤技術として活用されています。国の垣根を超えた今回の協業により、新しいシナジーを生み出し今後もユーザーの一番近くでブロックチェーンの新しい価値を提供していきたいと思います」と述べた。

また、STEPN共同創業者ヨーン・ロン(Yawn Rong)氏は「LINE Blockchainと協力していくことを楽しみにしています。今回のLINE Blockchainとの連携によりWEB3.0においてLINEユーザーと関わりを深めることで、世界中のユーザーが健康的なライフスタイルやカーボンオフセット、環境への取り組みを推進していくことができると考えています」とコメント。

さらに、「日本で約9,200万人が利用するLINEの最大の消費市場の一つである日本は, STEPNの最も重要な市場の一つでもあると考えています。今後も取り組みを継続していき、日本のユーザーにさらにWEB3.0の世界を楽しめる機会を提供していきたいと考えています」と続けた。

LINEグループは2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立。ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発、P2Pネットワークによる分散システム、暗号技術の研究を行ってきた。

独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発し、それをベースとした暗号資産「LINK」を発行しているほか、暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」および「BITFRONT」、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の運営など、様々なブロックチェーン関連事業を展開している。(提供:月刊暗号資産