この記事は2022年9月26日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年9月26日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨の下落が続き、ドルが全面高と今年を象徴する動きとなっている。
先週、米国では3会合連続で75bpの利上げが決定される一方で、日本では金融緩和の継続が発表された。一段の金融政策の格差の違いが浮き彫りとなり、米ドル/円は24年ぶりの高値145.90円まで上伸していた。
円は下落順位では最下位(-0.29%)、政府・日銀により円買い介入から米ドル/円は上げ幅を大幅縮小、この影響が残った。
現在の為替相場の戦略やスタンス
先週、政府・日銀が11年ぶりの為替介入を実施しても、米ドル/円の押し下げ効果は瞬間風速で5円程度と介入効果は乏しい。そもそも、円買い介入の介入原資は外貨準備が上限で、構造上無制限に可能な円売り介入と異なりハードルは極めて高い。
先週の神田財務官の会見では「為替の水準自体を目的としておらず、高い変動率に対処した」と発言しており、押し下げ意欲も低い。弾薬の数は限られ、次の介入点は米ドル/円でいえば新高値更新程度とみている。
引き続き円売り圧力強く。深い押し目は買い場とみる。週間レンジでは、米ドル/円で140.00~145.50円、ユーロ/米ドルで0.9450~0.9800ドル、ユーロ/円で135.00~141.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。