ANAホールディングスの2022年4ー6月期は、貨物の躍進にも支えられて2年半(10四半期)ぶりに黒字転換し、片野坂前社長が口にした「夜明けが見えてきた」という言葉を裏付ける形になりました。

大型機の早期退役など機材のリストラを大胆に進める一方、人材面では処遇の変更や出向の拡大にとどめ、反転攻勢に備えてきたことが生きる時期に差し掛かりつつあります。水際対策の緩和や旅行・移動を促進する政府の支援策など、外部環境の急改善を追い風に、通期での黒字確保を目指します。

策定中の中期経営計画では、今後も事業の中核と位置付ける航空事業について、NA/Peach/新生AirJapanの3つのブランドによるグループエアラインモデルを確立する考えです。また、3,800万人の会員を擁するANAマイレージクラブのアプリの進化が、非航空部門をもうひとつの柱へと育てるポイントになりそうです。

4月から新社長に就いた芝田浩二社長にこれからのかじ取りについて聞きます。

ANAホールディングス社長 芝田浩二氏 ―― トップに聞く(短縮版)

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